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      <title>糖尿病メディカルネット</title>
      <link>http://dm-medical.net/</link>
      <description></description>
      <language>ja</language>
      <copyright>Copyright 2008</copyright>
      <lastBuildDate>Wed, 17 Sep 2008 17:06:03 +0900</lastBuildDate>
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      <docs>http://blogs.law.harvard.edu/tech/rss</docs> 

            <item>
         <title>6. UKPDS (United Kingdom Prospective Diabetes Study) (1)</title>
         <description><![CDATA[<META HTTP-EQUIV="refresh" CONTENT="0;URL=http://www.dm-net.co.jp/daikibo/6_ukpds/">
1型糖尿病だけでなく2型糖尿病でも厳格な血糖コントロールが合併症抑制につながる]]></description>
         <link>http://dm-medical.net/8/000372.php</link>
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         <category>糖尿病の大規模臨床研究</category>
         <pubDate>Wed, 17 Sep 2008 17:06:03 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>5. Kumamoto study</title>
         <description><![CDATA[<div class="lead">
DCCTなどの研究により、血糖値をよい状態にコントロールし続けることが1型糖尿病において合併症の発症・進展を抑制することが明らかになりましたが、これが2型糖尿病の場合にもなりたつかどうかを明らかにするために行なわれた研究です。ここでは6年間の結果をまとめた報告について解説します。
</div>
<BR>
<div align="right"><table border="0">
<tr><td valign="top"><font color="000000"><nobr>監修：</nobr></td><td align="left"><font color="000000">野田 光彦&nbsp;
<font size="-1">国立国際医療センター 戸山病院 糖尿病・代謝症候群診療部長</font><br>
加藤 昌之&nbsp;
<font size="-1">財団法人 国際協力医学研究振興財団</font></td></tr>
</table></div>
<br>
<div class="moji4">研究目的</div>
　2型糖尿病患者において、血糖値を正常に近付けることで糖尿病による血管合併症の発症・進展を抑制できるかどうかを調べる。<br>
<br>
<div class="moji4">研究の対象</div>
　インスリン治療中の2型糖尿病の患者さん110人を対象として、DCCTと同様の研究デザインで行なわれました。対象者のうち網膜症、腎症をともに有さない（24時間の尿中アルブミン排泄量が30mg未満）患者さん55人が「一次予防群」の、また単純網膜症があり、24時間の尿中アルブミン排泄量が300mg未満の患者さん55人が「二次介入群」の対象となりました。<br>
<br>
<div class="moji4">研究の方法</div>
　一次予防群、二次介入群それぞれで、患者さんを「従来インスリン療法」群（CIT群）と「強化インスリン療法」群（MIT群）にランダムに割り振りました。CIT群は2型糖尿病に対する当時の標準的なインスリン治療（中間型インスリンを1日に1ないし2回注射）を続け、MIT群は1日3回以上のインスリン注射（各食前に速効型インスリンを、就寝時に中間型インスリンを注射）を行ないました。CIT群は高血糖、低血糖による症状を起こさないこと、空腹時血糖値が140mg/dL未満になることを目標とし、MIT群は、空腹時血糖値が140mg/dL未満、食後2時間値が200mg/dL未満、HbA<FONT SIZE=-2>1C</FONT>が7.0%未満、血糖値の変動を表わす指標であるMAGE （mean amplitude of glycemic excursions）が100mg/dL未満を目標としました。<br>
<br>
<div class="moji4">研究期間</div>
　登録期間は1987年から1988年、追跡期間は6年でした。<br>
<br>
<div class="moji4">結果の概要</div>
　一次予防群、二次介入群のいずれにおいても強化療法群（MIT群）で血糖コントロールが良好に保たれ、合併症も抑制されました。<br><br>
　<B>研究結果をもう少し細かくみてみましょう。</B><br><br>

<hr size="1" COLOR="CCCCFF">

　研究開始時点での対象者の背景を示したものが<font color="ff0066">表1</font>です。一次予防群、二次介入群のいずれにおいてもCIT群とMIT群の間で有意な差のある項目はありませんでした。<br>
<br>
<!-- 表1 -->
<table width="530">
<tr><td align="left"><IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/daikibo_test/2007img/05/tab_1.gif" width="509" height="434" vspace="0" hspace="0" align="left"></td></tr></table><br>

<hr size="1" COLOR="CCCCFF"><p>

<FONT COLOR="02AA8A"><B>血糖コントロール：</B></FONT><BR>
<!-- 図1 -->
<table width="400" ALIGN="RIGHT"><tr><td align="left"><b>図1　研究期間中の血糖コントロールの状況</b><BR></td></tr>
<tr><td align="left"><IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/daikibo_test/2007img/05/fig_1.gif" width="398" height="502" vspace="0" hspace="5" align="left"></td></tr></table>
　MIT群では強化インスリン療法の開始後3カ月目で良好な血糖コントロールを達成し、6年間の研究期間中も維持されました。一方、CIT群では研究開始後も血糖コントロールに大きな変化は認められませんでした。6年間の平均では空腹時血糖値がMIT群126±36mg/dLに対してCIT群164±50mg/dL、HbA<FONT SIZE=-2>1C</FONT>がMIT群7.1±1.1%に対してCIT群9.4±1.5%とMIT群で有意に低下していました<font color="ff0066">（図1）</font>。<BR CLEAR="all">
<br>

<hr size="1" COLOR="CCCCFF">
<p>

<FONT COLOR="02AA8A"><B>網膜症：</B></FONT><BR>
<!-- 図2 -->
<table width="411" ALIGN="RIGHT"><tr><td><b>図2　網膜症の累積悪化率</b><BR></td></tr>
<tr><td align="left"><IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/daikibo_test/2007img/05/fig_2.gif" width="409" height="494" vspace="0" hspace="5" align="left"></td></tr></table>
　網膜症の進展状態を19段階に分類して評価し、6カ月おきに行う眼底検査で経過を追いました。2段階以上進んだ場合を網膜症の発症または進展としました。<br>
<br>
<FONT COLOR="02AA8A">発症予防（一次<nobr>予防</nobr>）の効果；</FONT>網膜症の6年間累積発症率はMIT群7.7%に対してCIT群32.0%（P=0.039）とMIT群で有意に低下していました。網膜症を発症したのはMIT群では2人、CIT群では8人で、光凝固が必要になった人はいませんでした<font color="ff0066">（図2上）</font>。<br>
<FONT COLOR="02AA8A">進展予防（二次介入）の効果；</FONT>網膜症の6年間累積悪化率はMIT群19.2%に対してCIT群44.0%（P=0.049）とMIT群で有意に低下していました。網膜症が増悪したのはMIT群では5人、CIT群では11人でした。MIT群で2人、CIT群で3人が光凝固が必要になりました<font color="ff0066">（図2下）</font>。<br>
<br>
　両群をまとめると、網膜症の6年間累積悪化率はMIT群13.4%に対してCIT群38.0%（P=0.007）とMIT群で有意に低下し、強化インスリン療法による厳格な血糖コントロールにより網膜症悪化のリスクは69%（95%信頼区間 24-87%）低下しました。光凝固が必要になったのはどちらの群でも血糖コントロールの不良（9.6±1.0%）な人たちでした。<BR CLEAR="all">
<br>

<p>

<hr size="1" COLOR="CCCCFF">

<br>

<FONT COLOR="02AA8A"><B>腎症：</B></FONT><BR>
<!-- 図3 -->
<table width="411" ALIGN="RIGHT"><tr><td align="left"><b>図3　腎症の累積悪化率</b><BR></td></tr>
<tr><td align="left"><IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/daikibo_test/2007img/05/fig_3.gif" width="409" height="494" vspace="0" hspace="5" align="left"></td></tr></table>
　腎症を正常アルブミン尿（24時間の尿中アルブミン排泄量が30mg未満）、微量アルブミン尿（24時間の尿中アルブミン排泄量が30mg以上300mg未満）、アルブミン尿（24時間の尿中アルブミン排泄量が300mg以上）の3段階に分け、1段階以上進展した場合を腎症の発症、進展としました。<br>
<br>
<FONT COLOR="02AA8A">発症予防（一次<nobr>予防</nobr>）の効果；</FONT>腎症の6年間累積発症率はMIT群7.7%に対してCIT群28.0%（P=0.032）とMIT群で有意に低下していました。6年間でCIT群では5人、MIT群では2人が微量アルブミン尿に進展し、CIT群で2人がアルブミン尿へ進展しました<font color="ff0066">（図3上）</font>。<br>
<FONT COLOR="02AA8A">進展予防（二次介入）の効果；</FONT>腎症の6年間累積悪化率はMIT群11.5%に対してCIT群32.0%（P=0.044）とMIT群で有意に低下していました。6年間でCIT群では6人、MIT群では3人が微量アルブミン尿に進展し、CIT群で2人がアルブミン尿へ進展しました<font color="ff0066">（図3下）</font>。<br>
<br>
　両群をまとめると、腎症の6年間累積悪化率はMIT群9.64%に対してCIT群30.0%（P=0.005）とMIT群で有意に低下し、強化インスリン療法による厳格な血糖コントロールにより腎症悪化のリスクは70%（95%信頼区間 14-89%）低下しました。<br>
　また研究開始時と6年後の24時間尿中NAG排泄量を比較すると、CIT群で7.3±2.5Uから7.7±4.2Uへ増加していたのに対して、MIT群では7.2±2.4Uから6.2±2.1Uへと減少しており、両群間で有意な差が認められました（P＜0.05）。<BR CLEAR="all">
<br>


<p>

<hr size="1" COLOR="CCCCFF">

<br>

<FONT COLOR="02AA8A"><B>神経障害：</B></FONT><BR>
　研究開始時と比べた6年後の正中神経伝導速度は、MIT群では運動、感覚神経とも有意に増加（改善）していたのに対して、CIT群では感覚神経は研究開始時に比べて有意に低下（悪化）しており、CIT群とMIT群の間で有意な差が認められました（P＜0.05）。振動覚の閾値を研究開始時と6年後で比較すると、MIT群ではわずかに上昇（悪化）しましたが有意ではなかったのに対して、CIT群では有意に上昇（悪化）しており（P＜0.05）、CIT群とMIT群の間で有意な差が認められました（P＜0.05）。<br>
　6年後の起立性低血圧と心電図R-R間隔は、MIT群ではわずかに改善していたのに対して、CIT群ではわずかに悪化していました<font color="ff0066">（表2）</font>。<br>
<br>

<!-- 表2 -->
<table width="530">
<tr><td align="left"><IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/daikibo_test/2007img/05/tab_2.gif" width="511" height="326" vspace="0" hspace="0" align="left"></td></tr></table>

<p>

<hr size="1" COLOR="CCCCFF">


<br>

<FONT COLOR="02AA8A"><B>網膜症、腎症の悪化と血糖コントロールとの関連：</B></FONT><BR>
<!-- 表3 -->
<table width="386" ALIGN="RIGHT" CELLPADDING=10><tr><td align="left"><IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/daikibo_test/2007img/05/tab_3.gif" width="384" height="203" vspace="0" hspace="0" align="left"></td></tr></table>
　網膜症、腎症が悪化した人たちと悪化しなかった人たちの血糖コントロールの様子を見たものが<font color="ff0066">表3</font>です。網膜症、腎症が悪化した人たちでは、そうでなかった人たちと比べて血糖コントロールが有意に悪かったことがわかります。<br>
　一次予防群、二次介入群をまとめて、網膜症、腎症の悪化率とHbA<FONT SIZE=-2>1C</FONT>、空腹時血糖値、食後2時間血糖値との関連をみたものが<font color="ff0066">図4</font>です。HbA<FONT SIZE=-2>1C</FONT>、空腹時血糖値、食後2時間血糖値が上昇するに従って、網膜症、腎症の悪化率も上昇していますが、HbA<FONT SIZE=-2>1C</FONT>が6.5%未満、空腹時血糖値が110mg/dL未満、食後2時間血糖値が180mg/dL未満では網膜症、腎症の悪化は認められませんでした。<BR CLEAR="all">

<p>

<br>
<!-- 図4 -->
<table width="530"><tr><td align="left"><b>図4　網膜症、腎症の悪化率とHbA<FONT SIZE=-2>1C</FONT>、空腹時血糖値、食後2時間血糖値との関連</b><BR></td></tr>
<tr><td align="left"><IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/daikibo_test/2007img/05/fig_4.gif" width="545" height="398" vspace="0" hspace="5" align="left"></td></tr></table>

<hr size="1" COLOR="CCCCFF">
<p>

<FONT COLOR="02AA8A"><B>低血糖：</B></FONT><BR>
　研究期間中に、MIT群では6人、CIT群で4人が軽度の低血糖を起こしましたが、昏睡や痙攣や他人の助けを必要とする重篤な低血糖を起こした人はいませんでした。<br>
<hr size="1" COLOR="CCCCFF">
<br>
<FONT COLOR="02AA8A"><B>その他（大血管合併症など）：</B></FONT><BR>
　研究期間中にMIT群では1名が突然死（おそらく心筋梗塞による）し、もう1名が間欠性跛行を発症しました。CIT群では1名が脳梗塞で死亡し、1名が狭心症を、2名が間欠性跛行を発症しました。心血管、脳血管、末梢血管イベントの総数はCIT群でMIT群の2倍でした（100人年あたり1.3と0.6）。イベント総数が少ないのではっきりしたことはいえませんが、強力な血糖コントロールは大血管合併症の進展も抑制した可能性があります。<br>
　MIT群、CIT群ともに6年間でBMIの軽度上昇が認められましたが、有意ではありませんでした（MIT群で20.5±2.1から21.2±2.1、CIT群で20.3±2.8から21.9±2.8）。<br>
<br>
<div class="moji4">まとめ</div>
　Kumamoto studyの結果、2型糖尿病においても厳格な血糖コントロールにより細小血管合併症の発症、進展を抑えることができることが明らかになりました。1型と2型の違い、人種の違いがありますが、厳格な血糖コントロールによる合併症抑制効果を別項で解説しているDCCTと比較すると網膜症についてはDCCTと同程度の抑制効果であり、腎症はKumamoto studyのほうが大きな抑制効果がありました（この差は日本人が腎症になりやすいところからきているのかもしれません）。また本研究ではHbA<FONT SIZE=-2>1C</FONT>が6.5%未満、空腹時血糖値が110mg/dL未満、食後2時間血糖値が180mg/dL未満という細小血管合併症に対する閾値が得られました。DCCTでは明確な閾値は得られておらず（血糖コントロールのパラメーターと合併症進展との関係が連続的であったため）、Kumamoto studyにおけるこの結果は症例数が少なかったことによるのかもしれませんが、一つの目安となる数値であり、我が国の血糖コントロールの指標の根拠ともなっています。<br>
　本研究は大規模臨床研究というには対象者の数が少ない（110人という対象者数の根拠は示されておりません）のですが、日本人を対象とした非常に貴重な研究であることには間違いありません。<br>
<br>
<hr size=1px COLOR=707070>

<br>

<CENTER><img src="http://www.dm-net.co.jp/daikibo2/titleimages/bunken.gif" width="101" height="18" alt="文献"></CENTER>
<div class="moji3">
Ohkubo Y, Kishikawa H, Araki E, Miyata T, Isami S, Motoyoshi S, Kojima Y, Furuyoshi N, Shichiri M. Intensive insulin therapy prevents the progression of diabetic microvascular complications in Japanese patients with non-insulin-dependent diabetes mellitus: a randomized prospective 6-year study. Diabetes Res Clin Pract. 1995;28: 103-117<br>
 （PubMedのAbstract <A HREF="http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=7587918" target="_blank">http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=7587918</A>）</div>]]></description>
         <link>http://dm-medical.net/8/000369.php</link>
         <guid>http://dm-medical.net/8/000369.php</guid>
         <category>糖尿病の大規模臨床研究</category>
         <pubDate>Mon, 07 Jan 2008 12:09:54 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>60. 食事療法から夢の実現へ</title>
         <description><![CDATA[<div class="title3">1. 食事療法はどう変わったか</div>

　糖尿病の治療はインスリンの発見によって大きく変わった。その発見も遠い昔のように思われるが、まだ百年にもなっていない。インスリン発見以前は、小児が糖尿病と診断されることは現代でいえば進行癌といわれるようなもので、食事療法はちょうど盆栽を育てるようなものであつた。なるべく食べる量を少なくして血糖の上昇を抑え、同時に発育に必要な栄養をとらせることであったが、インスリンの併用なしにはそれは不可能なことであった。それで厳重な食事療法、飢餓療法も行われたわけである。<br>

　インスリンの発見以後は食事療法は大幅に緩和されて小児の発育は良好になった。しかし食事制限は厳しいものであった。インスリン療法の効果をみて炭水化物摂取の緩和を提唱したのはウィーンからニューヨークに移住したAdlersbergであり、わが国では山川章太郎教授（東北大）であった。はじめはなかなか受け入れられなかったが、1950年以後は次第にひろまり、特に食品交換表が学会より発行された1965年には、1日に炭水化物を250g以上とることが勧められるようになった。<br>

　さて、日本人の栄養摂取量をみると、<b>表1</b>にみるように1人当り炭水化物は400g以上、穀類は450g以上とっていたのであるが、1970年以後は急速に減少して400g以下となり、1990年以降は300g以下となり、炭水化物の摂取量も300g以下となり、2003年に269gとなった。このような日本人の食事量の変化によって糖尿病の人たちの食事のとり方も変わってきている。<br>

<div align="center"><table cellpadding="12" cellspacing="0" border="0" bgcolor="000000">
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff" align="left" class="moji3">

<div align="center">
<IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/gotoh/60/zu01.gif" border="0" alt="日本人1人1日当たり栄養素摂取量の推移">
</div>
<br>

<b>表1　日本人1人1日当たり栄養素摂取量の推移</b><br>

<table border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top">
<table border="0" cellpadding="10" cellspacing="0" class="moji3">
<tr><td valign="top" align="center" bgcolor="99ffff">年次</td><td valign="top" align="center" bgcolor="99ffff">エネルギー<br>（kcal）</td><td valign="top" align="center" bgcolor="99ffff">タンパク質<br>（g）</td><td valign="top" align="center" bgcolor="99ffff">動物性タン<br>パク質（g）</td><td valign="top" align="center" bgcolor="99ffff">脂肪<br>（g）</td><td valign="top" align="center" bgcolor="99ffff">炭水化物<br>（g）</td><td valign="top" align="center" bgcolor="99ffff">穀類<br>（g）</td></tr>

<tr><td align="center" bgcolor="ddffff">
1911～15<br>
1921～25<br>
1926<br>
1931～35<br>
1946<br>
1950<br>
1955<br>
1960<br>
1965<br>
1970<br>
1975<br>
1980<br>
1985<br>
1990<br>
1995<br>
2000<br>
2003

</td><td align="center">

2110<br>
2310<br>
2249<br>
2170<br>
1902<br>
2098<br>
2104<br>
2096<br>
2184<br>
2210<br>
2226<br>
2119<br>
2008<br>
2026<br>
2042<br>
1948<br>
1920

</td><td align="center">

50.0<br>
58.0<br>
64.8<br>
64.0<br>
59.2<br>
68.0<br>
69.7<br>
69.7<br>
71.3<br>
77.6<br>
81.0<br>
78.7<br>
79.0<br>
78.7<br>
81.5<br>
77.7<br>
71.5

</td><td align="center">

&nbsp;3.0<br>
&nbsp;6.0<br>
12.7<br>
&nbsp;7.0<br>
10.6<br>
17.0<br>
22.3<br>
24.7<br>
28.5<br>
34.2<br>
38.9<br>
39.2<br>
40.1<br>
41.4<br>
44.4<br>
41.7<br>
38.3

</td><td align="right">

15.0<br>
17.0<br>
15.2<br>
15.0<br>
14.7<br>
18.0<br>
20.3<br>
24.7<br>
36.0<br>
46.5<br>
55.2<br>
55.6<br>
56.9<br>
56.9<br>
59.9<br>
57.4<br>
54.0

</td><td align="center">

444<br>
481<br>
463<br>
445<br>
383<br>
418<br>
411<br>
399<br>
384<br>
368<br>
335<br>
309<br>
298<br>
287<br>
280<br>
266<br>
269

</td><td align="center">

－<br>
－<br>
－<br>
－<br>
－<br>
476.8<br>
479.6<br>
452.6<br>
418.5<br>
374.1<br>
340.0<br>
319.1<br>
308.9<br>
285.2<br>
278.8<br>
270.1<br>
－

</td></tr></table>
1946年以降は厚生省国民栄養調査による。1950年以前の炭水化物は計算により求めた。<br>穀類は農林水産官房調査課、食糧有給表によ<nobr>る。</nobr>
</td></tr></table>
</td></tr></table></div>

　ドイツの食事療法は炭水化物の量を中心に考えられており、その量はBrot Einheit（パン単位）として、パンの炭水化物量にすれば何単位かというものであった。近年は米国でも炭水化物のcarboと先の部分をとって呼び、これで炭水化物の摂取量を決めている。わが国では、交換表を用いるエネルギー中心の食事療法から抜け出せない状況なので、カーボ・カウントを受け入れるには年月がいると思われる。<br>

　米国ではカーボの単位を炭水化物15gとしているが、最近のわが国の速効性インスリン治療に対応するカーボではカーボの単位を10gと計算しやすいようにしている。<br>

　わが国では食品交換表ができてから40年以上にもなるが、患者さん方にはこの食事療法が覚えにくく複雑なようである。もっと簡単で使いやすいものに作り替える工夫と努力をするべきであろう。カーボ・カウント法が出てきたのでわが国でも考えみる必要があるのではなかろうか。<br>

　食品交換法を専門職の人たちは良く理解していても、これを利用される患者さんたちが手軽に利用できないのでは問題である。現在、改訂が進められている日本糖尿病学会編「治療ガイド」をみても、食事療法は従来のものと変わっていない。実情に即したものに替えることを考える時期に来ていると思われる。

<div class="title3">2. 家族数と食事</div>

　わが国で世帯構成人数が多かったのは1935年で1世帯当りの平均人数は5.03人で、3世帯同居は25.4％であった。3世帯同居はその後、急速に減少して1971年に17.0％、1986年に15.3％、そして2001年に10.6％となり、2004年に9.7％となった。これと対照的に、単独世帯は1960年には4.7％であったのが、1989年に20.0％となり、2005年に24.6％となっている。<br>

　すなわち時代とともに多世代同居が少なくなって単独世帯が多くなっている。したがって大勢の家族がいっしょに食事をすることは少なくなって、ひとりで食べているのが多くなった。また家族が多くても仕事や学校の時間などでそれぞれ別々の時間に食事をとることも多く、専業主婦が少なくなって主婦もパートで働くことが多くなっている。<br>

　さて、ひとりで食べる人口が多くなると、それに便利なように業界が反応するので、より生活しやすくなっていく。一方糖尿病食をとることになると、出来合いの調理された食品にはその内容や調味料の明示されていないものは避けなければならないことになる。便利な世の中になったが、いつも同じものにならないように注意も必要である。<br>

　また近年は市場の国際化によって生鮮食品も航空機で世界各地から供給されるので、有害物質の混入の有無にも注意が必要になった。

<div class="title3">3. 食事療法のチェックポイント</div>

　食事療法で大切なのは大まかなエネルギー量と蛋白質量である。蛋白質を多く含む食品と、それを1日にどれくらい食べればよいかを教えること、次は炭水化物を含む食品とその量である。<br>

　筆者は、朝、昼、夕食の時間と、主に食べるものを聞いている。また主菜、副菜なども聞いて、その人の嗜好や食事のとり方（食行動）も理解するようにしている。特に調理の仕方などから摂取量の多寡も推定できる。2～4日間の食事の内容と量を書かせるのはもっとも効果的であり、秤量してあるときはその人の食事療法に対する意気込みもうかがえる。<br>

　このような調査をときどき行って血糖コントロールと対比してみれば食事に問題があるかどうかが評価できる。

<div class="title3">4. 夢が現実になる</div>

　2007年11月21日ヒト皮膚から人工多能性幹細胞を作るのに、京都大学 山中伸弥教授らとウィスコンシン大チームが成功したと報じられた。<br>

　したがって、インスリンを分泌するβ細胞集塊や膵島を作ることができれば、それを移植し、さらにそれらの細胞が血糖値の変動を感知してインスリン分泌量も加減することができるようになれば、糖尿病は完治できることになる。<br>

　そうなれば食事療法からも、インスリン注射からも、また低血糖の恐怖からも開放されることになる。これはもはや夢ではなくなった。この治療法の完成のために総力を結集すべきである。
]]></description>
         <link>http://dm-medical.net/14/000370.php</link>
         <guid>http://dm-medical.net/14/000370.php</guid>
         <category>私の糖尿病50年―糖尿病医療の歩み</category>
         <pubDate>Fri, 28 Dec 2007 14:19:11 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>31. 50年間、インスリン治療を続ける</title>
         <description><![CDATA[　みなさん、インスリン治療を50年続けた方に賞が贈られる制度があることをご存知ですか。去る11月27日に、<A HREF="https://www.diabetes.co.jp/CACHE/dbt/index_page_pageobj982.cfm" target="_blank">リリー インスリン50年賞</A>の第5回目の受賞式が東京でありました。本年は2名の方が受賞されました。

<table border="0" cellpadding="20" align="right">
<tr><td valign="top" class="moji3" align="left" width="180">

第5回リリー インスリン50年賞を受賞した工藤茂雄さん（右）、中村圀子さん（左）

<table border="0" style="margin:5px 0px 5px 0px;">
<tr><td valign="top">
<IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/ichigata/2007ima/200801-1.jpg" border="0" width="180">
</td></tr></table>

中央はスペシャルゲストのニコール・ジョンソン<nobr>さん</nobr>

<table border="0" style="margin:5px 0px 5px 0px;">
<tr><td valign="top">
<IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/calendar/2007ima/20071127-2s.jpg" border="0" width="180">
</td></tr></table>

</td></tr></table><br>

　本年の授賞式には、1999年ミスアメリカのニコール ジョンソンさんもかけつけ、お祝いのスピーチをされまし<nobr>た。</nobr>
<p>
<div class="title3">リリーインスリン50年賞とは</div>
<p>
　これは米国で約30年の歴史を誇る賞で、50年以上インスリン療法とともに歩んでこられた糖尿病患者さんを表彰する賞です。米国ボストンにある有名なジョスリン糖尿病センターでは1970年からこのような賞が設けられていて、本賞はこれをモデルにして創設されたそうです。<br>
　パンフレットによりますと、海外では米国を中心に日本人1人を含む約1,500人の患者さんが受賞されたとのことですが、日本では2003年に第1回目の応募がおこなわれました。よって、本年は第5回の受賞式となったわけです。<br>
　受賞者には、ご本人のお名前を刻印した純銀製の特製メダルが贈呈されます。<br>
　また、75年もの長きにわたってインスリン治療してこられた方に、「リリーインスリン75年賞」という賞も海外ではあるそうです。<br clear="all">

<table border="0" style="margin:5px 20px 5px 20px;" align="right">
<tr><td valign="top">
<IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/ichigata/2007ima/200801-2.jpg" border="0">
</td></tr></table>

<div class="title3">これまで何名の方が受賞に</div>
<p>
　これまで日本糖尿病協会機関誌「さかえ」誌上でも発表されておりましたので、皆様もご存知のことと思いますが、第1回は3人の方に、第2回は3名、第3回は2名、第4回は3名、本年の第5回は2名の方が受賞されました（第1回の1人、第2回の1人、第4回の1人、そして第5回の1人は、受賞時には東京女子医大糖尿病センターに通院されておられます<nobr>）。</nobr><br>
　すでに「さかえ」に掲載された第1回から第4回までの記事が、近々それぞれ別冊として入手できるそうです。受賞された皆様の貴重なお話が、協会理事長清野先生、現在の主治医など、参列の先生方のお祝いの言葉とともに掲載されています。すぐ読んでみたいですね。
<p>
<div class="title3">ヤングのみなさんもそろそろ</div>
<p>
　小児期発症1型糖尿病のみなさんの中からも、そろそろこの賞を受賞する方々がでてくる時期でしょう。<br>
　実は、もうすでにいらっしゃるかもしれませんね。50年以上インスリン治療しているが、晴れがましい場所には出たくないというお考えの方が、私のまわりにもいらっしゃいますので、無理にとはいいませんが、応募してみてもいいかな、と思われる方は是非トライしてみましょう。<br>
　50年もインスリン治療を続けてこられた、ということは、もうそれだけですばらしいことです。合併症があろうがなかろうが関係ない、そう思います。
<p>
<div class="title3">日本糖尿病学会設立50周年シンポで</div>
<p>
　2007年はもうひとつ記念すべき年で、日本糖尿病学会設立50周年にあたります。11月11日に、日本糖尿病学会設立50周年記念国際シンポジウムが開かれました。<br>
　このシンポジウムのために来日された米国のボストンにあるジョスリン糖尿病センターのキング博士は、「ジョスリン糖尿病センターには50年以上インスリン治療を続けた方が250名以上いらっしゃいます」と話されました。<br>
　さすが、米国ですね。]]></description>
         <link>http://dm-medical.net/9/000371.php</link>
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         <category>いま、1型糖尿病は</category>
         <pubDate>Thu, 27 Dec 2007 10:30:50 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>27. 海外での食事とインスリン注射量</title>
         <description><![CDATA[<META HTTP-EQUIV="refresh" CONTENT="0;URL=http://dm-medical.net/mt32/ichigata/2007/10/27.html">
少量のインスリンを注射している方ははっきりとわからないかもしれませんが、1型糖尿病の方などは、しっかりとそれなりの量のインスリンを注射しなければなりませんので、食事量や食事内容がいつもと異なると血糖値に大きく影響し、インスリン注射量を変更することがよくあります。その例として、海外（たとえば欧米）で、「日本で食べている食事量とボリュームが同じだ」と考えてインスリン注射量を決めていると、低血糖になることがよくあります（もちろん高血糖になることも）。
]]></description>
         <link>http://dm-medical.net/9/000368.php</link>
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         <category>いま、1型糖尿病は</category>
         <pubDate>Mon, 15 Oct 2007 15:58:26 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>50. 日本糖尿病協会の発展</title>
         <description><![CDATA[<div class="title3">1. 日糖協の歩み</div><br>

　日本糖尿病協会（日糖協）が設立されたのは1961年である。日本糖尿病学会が1958年に設立され、国際糖尿病連盟（IDF）に入会を申し込んだところ、患者の会はどうなっているかと聞かれ、患者の会を作るようにと要請されて、1960年12月に全国から80人ほど集まって会議が開かれ、61年9月29日に東京虎ノ門の共済会館で創立総会が開かれた。<br>

　会長はアサヒビールの山本為三郎社長であった。当時新聞社に勤務しておられた橋本関蔵氏（後の理事長）も堀内光先生（東京都済生会中央病院長）に頼まれて手伝ったと述べておられる（設立総会については本シリーズ <A HREF="http://www.dm-net.co.jp/gotoh/2004/04/016.html" target="_blank">No.16</A> 参照）。<br>

　日糖協の結成には東京、宮城、千葉、長野、京都、大阪、和歌山、岡山、徳島、西日本の10支部が参加し、会員数は3,295名であった。<br>

　日糖協が設立された年の10月より機関誌「さかえ」が発行された。編集委員長は東京女子医科大学内科の中山光重教授で、隔月に発行された。<br>
<br>
<div class="title3">2. 日糖協法人化への苦難の年月</div><br>

　1968年2月に常任理事会が東京で開かれ、法人化について協議された。同年7月東京で開かれた第7回日糖協総会であかばね会の橋本関蔵さんが理事長に選出された。橋本さんが理事長になられてから日糖協は大きく様変わりした。すべてがより積極的に行われるようになった。<br>

　しかし、日本糖尿病学会の幹部の対応や支援はきわめて頼りないものであった。橋本理事長はそれから法人化のことで厚生省に足を運ぶことになる。若い担当官に話しても話が上に上がるわけではない。そのうち担当官は他の部署に移る。そこに移ったから後任の人と話すようにとは言わない。来なければそのまま放っておくのである。今度の年金問題とやり方は似ている。ただ役所を動かす方法はある。それは役所のOBに役職についてもらって給料を支払うことである。<br>

　橋本さんは根気強く通った。学会の幹部が橋本さんと同行するなどということはなかった。<br>
<br>
<div class="title3">3. 法人化！　18年ぶりについに実現</div><br>

　このタイトルは橋本さんが第27回日糖協総会のプログラムに書かれたものである。そして次のように述べられておられる。

<blockquote>
　遂に実現しました。私どもの悲願だった日糖協の法人化が遂に実現しました。想えば、去る昭和45年熊本で開かれました第10回総会で始めて法人化問題が取り上げられ、法人化委員会が発足、委員長には故栂野善三氏（東京あけぼの会）が就任、その実現を目ざして第一歩を踏み出しまして以来、実に18年ぶりに実現したのでした。<br>

　始めは順調に進むかに見えましたが、政府の法人化抑制方針にあい、厚生省との折衝は遅々として進まず、そのままの状態で月日は進み、創立20周年を迎えた昭和56年以来再び法人化問題が見直されて参りました。そして学会がひと足先に一昨年法人化を実現、それに刺激されて日糖協の法人化問題も急速に取り上げられ西川顧問弁護士が精力的に努力されたり、厚生省の担当係長が1年間に5人もかわって、その都度資料の出し直しをくり返し、ふリ出しに戻った交渉が進められましたが、全く思うに任せず、こんどは三枝副理事長が懇意にされておられる兵庫県第四区選出の戸井田三郎代議士（元厚生省政務次官）の協力を求め、昨年9月以来新たな交渉に入ると共に厚生省に30年間勤められたOBの吉野浩正氏を依嘱、老人保健課の大西課長補佐との折衝に入りました。<br>

　始めは1年がかりと予想されましたが、本年2月に入って以来急速に進展、定款の審議や公益性を持つ事業計画、予算案等の検討に入り、去る3月16日法人化が許可になった場合に備えての従来の日糖協の解散総会を午前11時から、法人化が許可になった場合の社団法人日本糖尿病協会の設立総会を午後1時からそれぞれ相ついで東京新宿の野ロ英世記念会館で開催、小室副理事長を議長に選出、諸定の議案を満場一致で議決、申請書を整えまして、3月26日付で提出、連日息づまるような折衝が繰り拡げられまして、4月1日付で斉藤厚生大臣名による許可書が正式に交付されたのでした。
</blockquote>

　どんなに嬉しかったか、この挨拶文から溢れてくる。<br>
<br>
<div class="title3">4. 日糖協の英文名が変わった</div><br>

　このようにして橋本さんは1990年まで面倒な理事長の仕事を22年間も続けられた。事務所は日本橋の小舟町から浜松町1-27-4に移った。コンクリート4階建てで、日糖協事務所は3階にある8畳間ほどの広さ。書類や事務机が入ると来客は坐る所もないような状態で、階段には荷物がおいてあって、小さなエレベーターで出入りする状況であった。しかし、このような事務所を整えてくださったのは橋本さんのご功績である。<br>

　橋本さんは法人化をみられて1990年引退を表明。5月の第30回総会（東京）で東京女子医科大内科の平田幸正教授が選出された。<br>

　平田理事長は日糖協の英文名をJapan Diabetes Association（JDA）からJapan Association for Diabetes Care and Education（JADCE）に変えた。特別に会議を開いて決めたわけではなかった。日糖協は患者と医師だけでなくコメディカルの人達が多く入会してほしいということであったのだろう。<br>
<br>
<div class="title3">5. 日糖協に関わる</div><br>

　平田理事長は1期で引退することになった。その理由はわからないが東京の事情があったのであろう。そこで突然、東京の石橋和男会員から理事長に立候補してほしいと要望され、急遽その手続きをとり、理事長に選出された。1992年6月12日、芝にある東京郵便貯金会館で決まったことであった。<br>

　筆者は日糖協に対しては何かしてやらなければならないと常々考えていたので、理事長に選ばれたことを困ったとは思わなかった。常日頃、糖尿病という慢性病をもって制限しながら生活している人達に対してはよりQOLの高い生活ができるように考えてあげる責務があると思っていた。<br>

　そこで理事長になって、まず手近なことでは機関誌「さかえ」を読まれる内容、喜ばれる内容のもの、そして会員の声が聞こえるものにしよう、と考えた。<br>

　当時「さかえ」は新書判の大きさで、医学的解説を主要記事とする内容であった。診察のとき手渡しても待合室に置いていくということで、会員が内容が難しいのか理解しづらいのか読まれないということであった。読まれないものを発行しても無駄なので、早速内容を変えることにした。<br>

　幸い医歯薬出版が応援してくれることになり、サイズもA6判とやや大きくし、表紙はエムナマエさんに毎号描いていただくことになった。また皆さんに喜ばれるような紙面になるように、医歯薬出版の会議室を借りて編集委員の方々に集まっていただき編集会議も開き、内容は著しく改善され<nobr>た。</nobr><br>
<br>
<div class="title3">6. 事務所の移転、代表者会議の開催</div><br>

　1990年に4万5,395人だった会員はそれから激増し5年後には6万人を超えた。各地方連絡協議会の方々には多くの立派な方々がおられ、京都の近藤正社長には会議でいろいろのことを教えていただいた。そして1995年7月に事務所もより明るく広い所（芝大門2-4-4 中根ビル4階）を見つけていただき、そこに移った。<br>

　1993年から全国で1、2箇所を選んで東と西とで糖尿病の講演会・シンポジウムを開くことにし、94年は東京、95年は横浜と富山市で、96年は秋田市と京都市で開催、それぞれ野球の新浦壽夫氏、歌手の村田英雄氏に特別発言をしていただき、来場者に強い感銘と楽しみと喜びの半日を過ごしていただいた。<br>
<br>
<div class="title3">7. 日糖協35年の歩み</div><br>

　橋本元理事長は日糖協創立20周年のおりに写真にあるような式典記念号を発行して祝賀会を開催された（<b>写真1</b>）。その後は25周年も30周年もなかったので機会をみて開かなければと思っていた。<br>

　20周年にはB5判で分厚い箱入り上製本を2冊出版しておられる（<A HREF="http://www.dm-net.co.jp/gotoh/2004/04/016.html" target="_blank">No.16</A> 参照）。<br>

　そこで<b>写真2</b>にある35周年記念誌を発行した。いろいろな記録や一覧表も詳しく掲載して後々の人達が困らないように作った。<br>

<div align="center">
<table border="0" cellpadding="8"><tr><td align="center" class="moji3">
日糖協20年の歩み<br>
創立20周年記念式典特集号<br>
<IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/gotoh/57/book01.jpg" border="1" vspace="4"><br>
1981年9月15日発行
</td><td align="center" class="moji3">
日本糖尿病協会創立35周年記念誌<br>
日糖協35年の歩み<br>
<IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/gotoh/57/book02.jpg" border="1" vspace="4"><br>
1997年1月20日発行
</td></tr></table>
</div>

　記念会は半年遅れの1997年1月24日(金)、丸の内にある東京商工会議所で行った。さて当時、厚生省のOBが事務をみていた。おそらく法人の許可と引き換えに預かるようになったのであろう。橋本さんもお出でになられた。ところが厚生省OBの事務長が橋本さんからも会費をとったらしい。橋本さんは怒って帰られてしまったとのことであった。申し訳ないことをしたと悔やんだ。橋本さんを知らないわけはなかったろうに。OBの方も故人となられた。<br>
<br>
<div class="title3">8. 日糖協が保健文化賞に輝く</div><br>

<table border="0" cellpadding="8" align="right"><tr><td align="left" class="moji3" width="250">
<b>写真1</b><br>
<IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/gotoh/57/photo03.jpg" border="0" vspace="4"><br>
第50回保健文化賞　受賞の盾と記念品<br>
<br>
<b>写真2</b><br>
<IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/gotoh/57/photo04.jpg" border="0" vspace="4"><br>
授賞式にて<br>
左から、後藤由夫前理事長、宮下創平厚生大臣、近藤正理事長（いずれも当時）
</td></tr></table>

　日糖協に何か良いことはないかと考えているときに、毎年第一生命保険相互会社が保健文化賞を公募しているのに気付いた。昔GHQがあったビルの会社と思いながら出した。幸いにも受賞が決まって理事長が代表していただきに行くことになった。ホテルオークラで贈呈式があり近藤正さんと出席、式が終わってから祝賀会があった（<b>写真1</b>、<b>2</b>）。<br>

　翌朝はGHQのあったビルの6階に集合、昼食後1時30分に全員出発し、城下門より宮城に入り、長和殿の東庭で下車、北東寄より階段を昇り、元旦に陛下が参賀の人達に挨拶される廊下を通って波の門に誘導され、そこで両陛下に拝謁、お言葉をいただいた。その後は係の人の案内で豊明殿、正殿をみながら中庭を抜けて南庭の2匹の亀の形をした刈込みに感嘆して東庭に戻った。ここには2万人が入れるとのことであった。そこから正面鉄橋に出たが、橋の上から二重橋の向こうに東商ホールから日東紡の道路を通して絶え間なしに行き交うJR（E電）がすぐにそこに見える近さなのには驚いた。そこから上道灌濠を右手に歩き、滅多に見ることのできない宮中3殿を見、生垣越しに養蚕用桑畑をみて吹上研究所の前を通り、樹齢300年以上の盆栽に感嘆し、この毎日の手入れが大変だろうと思いながら下道灌濠を右手に見て、左手の濠の向こうに石垣が本丸のあったところ、右手は大奥のあったところと説明を受けながら、およそ50分位で宮内庁の建物の前に出て、宮城の遠足も終わった。外から見るのと内から見るのとでは広さがずいぶん違う印象を受けた。<br>

　このようにして日糖協は保健文化賞を受賞することができた。もっと以前に受賞できたかもしれないが、ちょうど第50回のときであった。<br>

　近藤正さんは協会の事務局の会計その他のやり方が普通とは違う役所方式であったのを普通の方式に改めてくだされるなど、効率的にしてくださった。2000年より近藤正さんが理事長となられ、日糖協は活性化した。]]></description>
         <link>http://dm-medical.net/14/000365.php</link>
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         <category>私の糖尿病50年―糖尿病医療の歩み</category>
         <pubDate>Tue, 25 Sep 2007 16:56:32 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>26. 海外へのインスリン製剤持ちだしは大丈夫？</title>
         <description><![CDATA[<IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/ichigata/2007ima/200709-1.gif" border="0" align="right">

<div class="title3">機内への液体物持ち込み制限</div><br>

　夏は海外に出かける方も多いことでしょう。<br>
　海外にでかける時は「インスリンは大丈夫か？」、インスリン製剤を機内に持ち込めるか、荷物の中にいれてよいか？と不安になられることと思います。<br>
　平成18年8月10日の英国ヒュースロー空港でおきたテロ事件以来、たしかに出国の際の警備はきびしくなりました。これは、国際線民間航空機関（ICAO）による「国際線航空機内への液体物持ち込み制限」の導入という規制によるものです。わが国でも、平成19年3月1日からこの規制を国際線に導入されています。<br>
<br>
<div class="title3">英文の証明書はいらない？</div><br>

　結論からいいます。インスリン製剤の機内への持ち込みはまったく大丈夫です。それから、旅行会社によってはインスリン製剤の中身を英文で書いたものがほしい、というところがあります。しかしながら、これは義務ではありません。<br>
　実際に、インスリン製剤や糖尿病であることの英文証明書なしで、私の患者さんは海外を行き来しています。先日はカリブ海のクルーズからもどってきた方もおられます。問題なしです。<br>
　また、ある方はお仕事で、アメリカ、ドイツをいったり来たりしておられますが、まったく問題なしです。<br>
<br>
<div class="title3">問題は中身の解らない液体</div><br>

　それでは何が問題なのかと言いますと、医薬品、ベビーミルク／ベビーフード、特別な制限食など以外の、液体物です。つまり、ペットボトルの飲料水、化粧水の瓶、コンタクトレンズの洗浄液など、などです。<br>
　これらを機内に持ち込みたい時は、100mL以下の容器にいれて、透明なプラスチックバック（フリージングバックくらいの大きさがもっともいい）にいれて、手荷物検査の時に係りの方に見せればいいのです。<br>
<br>
<div class="title3">インスリン製剤、注入器、血糖自己測定器は機内持ち込みで</div><br>

　インスリン針の余分は預ける荷物の中にいれてもいいですが、インスリン製剤、フライト中の必要な針、血糖自己測定器は手荷物として飛行機に乗りましょう。普通に手荷物検査のエックス線検査を通してください。</p>

<div class="title3">手荷物検査は国によってさまざま</div><br>

　手荷物検査は英国、アメリカなど先進国ではきちっとおこなわれています。<br>
　なにしろ、これらの国では、パーソナルコンピュータもカバンから出してエックス線検査を通す必要があるし、男の方はジャケットを脱ぐことも必要になるし、ベルトを取ることも要求されます。また履物も脱いで検査に出すことも要求されます。　でも、これらは英語が理解できなくても、係官からジェスチャーで指示されるので、心配はいりません。<br>
　2007年の夏に、学会参加のため、アフリカのガーナに出かけました。ドバイで飛行機を乗り継いで帰国しましたが、いずれの国でもまったくこのような検査はありませんでした。<br>　
　2007年の5月末に北京に行きましたが、この地はまた変わっていて、透明なプラスチックバックをわざわざ渡されます。渡された透明なプラスチックバックを使用しないといけないのです。<br>
　国によって、いろいろだなと思いました。

<IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/ichigata/2007ima/200709-2.gif" border="0" align="right"><br>
<br>
<div class="title3">ともかく機内では水分摂取を忘れずに</div><br>

　それでは、水分を取ることなく、がまんしなければならないのか、と思われるでしょう。大丈夫です。この検査を通過すれば、つまり免税品を販売している場所などでは、ペットボトルの飲料水を購入することもできますし、そのまま機内に持ち込むこともできます。<br>
　また、機内では食事のあとにペットボトルの飲料水を配布されることも多いのですね。これはエコノミークラス症候群、つまり座りっぱなしと脱水による血栓症を予防するために、水分を摂取することがとても大事なこととされているからです。そして、足首などをこまめに回しておきましょう。<br>
　機内はとても乾燥しています。私も水分だけは十分に取るようにしています。]]></description>
         <link>http://dm-medical.net/9/000364.php</link>
         <guid>http://dm-medical.net/9/000364.php</guid>
         <category>いま、1型糖尿病は</category>
         <pubDate>Tue, 18 Sep 2007 18:41:42 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>56. 中国医学と糖尿病</title>
         <description><![CDATA[<div class="moji4">1. 尿の甘味を最初に記載</div>

　糖尿病を思わせる病気をはじめて記載したのはアレキサンドリヤで医学を学び現トルコ領カッパドキヤで医療を行っていたアルテウス（AD30-90）であるといわれている。<br>

　彼は多尿、多飲、やせ、そして死亡するケースを経験し「この病気になると、とめどもなく放尿し、尿は小川のように流れ続け、少しの間でも飲むのをやめると口は渇き、火が腹の中を狂いまわるように感ずる。肉も骨も尿に溶けてしまう奇病である。原因は寒冷と湿気で経過は進行性で最後は死に至る」と記し、これをdiabetesと呼んだ。<br>

　アルテウスの記載したのは多尿症であり、重症の糖尿病か尿崩症か区別はできないが、食事療法も述べられている。<br>

　一方、エジプトではより古くより文明が開け多尿症やその治療が記されたパピルスが知られている。そのひとつはルクソールで1872年に発見され、BC1570頃のものといわれるEbersパピルス、その2、3世紀後のものといわれるHearstパピルス、Brugschパピルスにも多尿症やその治療法が記されているという。<br>

　インドではAyurveda（生命の知識書）が編纂され、BC600～400にはCharak、Susrutaの著作集があるといわれている。インド医学では尿に関する病態はすべてPramehとして扱われ、尿の色、香り、味などから20に分類されている。このうち密尿Madhumehといわれるものが糖尿病ということになる（日本東洋医学誌 44巻2号 145頁、1996年に詳述）。

<div class="moji4">2. なぜ中国医学を学んだか</div>

　著者より1学年後に入局した石川誠山形大学第2内科教授は、消化吸収の専門であったが東洋医学にも関心をもたれ、第44回日本東洋医学会会頭に指名されておられた。しかし、同教授は1991年定年退職後、町立病院長となられたが、翌年2月に急逝なされた。<br>

　同門の筆者が会頭を引き受けることになった。そこで急遽仙台市の漢方に詳しい方々に集まっていただき学会の枠組みなどを相談、また矢数道明先生にも招かれて多くのことを教えられた。当時漢方専門医制度が設けられ1990年より会員数が急増し1994年には1万876名と最大となった。<br>

　このような状況であったが、一方筆者は漢方についてはほとんど知識をもちあわせていなかった。会頭は会頭講演を担当しなければならないのであれこれ考えたが、東洋医学では糖尿病をどう理解しているかということを題に選んだ。<br>

　筆者は、年金病院の院長が倒れ、その後任にと請われて第85回日本内科学会開催を終えた翌月より大学を定年前に退職し着任した。幸い中国から、袁群医師が留学しておられたので中医学の考え方、パラダイムを教えていただくことができた。筆者は中国の糖尿病に関する研究には以前から関心をもち、上海第二医学院の鐘学礼教授の疫学研究の論文は読んでおり、上海でお目にかかる機会もあった。このようにして中国の考え方を学ぶことになった。

<div class="moji4">3. 消渇</div>

　消渇という言葉はわが国でも古くから用いられている。中国では、張仲景（150-219）が190年代に古訓と当時の処方を整理し「傷寒雑病論」16巻（196-204）を著し、その雑病部分が「金匱要略方論」である。日本語訳もあるが、表現が曖昧なところもあるので、上海で求めた英訳本を対照してみると、金匱要略はSynopsis of prescription of the golden chamber、傷寒論はTreatise on febrile diseases caused by coldと訳されている。消渇の記載のあるのは前者で、「男子の消渇、小便反って多く、飲むこと一斗を以って小便も一斗なるは、腎気丸これを主る」と記されている。<br>

　蜜尿を記載したのは<IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/gotoh/56/moji01.gif" border="0">（675-755）で外台秘要に、「口が渇いて水を多く飲み小便も多く脂がなく麸片のように甘い味のするのは消渇である」と記している。<br>

　中医学では、人体の胴体を横隔膜の上の部分と下の部分に分け、腹腔も上部と下部に分け、これらをそれぞれ上焦、中焦、下焦（upper, middle and lower viscera）と呼んでいる。上焦にあたるのが心、肺、心嚢、中焦には五臓の脾、肝と六府の胃と胆嚢、下焦には腎と六腑の小腸、大腸、膀胱がある。そして上、中、下の全体の機能を合わせたものが三焦である。三焦は整体、個体を意味するのものであって、解剖学的な胴体の意味ではない。五臓六腑をわかりやすく<b>表1</b>に示した。<br>
<br>
<table border="0" cellpadding="8"><tr><td class="moji3">
<b>表1　五臓六腑の分担機能と障害徴候の発現部位</b><br>
<IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/gotoh/56/table01.gif" border="0" vspace="4">
</td></tr></table><br>

　五臓六腑の障害は顔色や耳や目などの五官に徴候が現れるといわれ外から内を知る（従外知内）ことが行われる。五官では心臓に対応するのは舌であり、腎に対応するのは耳で、そこに徴候が現れるという。<br>

　金時代の4大家の1人といわれた劉河間は、消渇を上消、中消、下消に分け、上消は上焦の疾患で隔消ともいい、多尿だが少食で尿は薄く、これは邪気が上焦にあることで起こり、治療は湿を流して燥を潤すこと。中消は胃であり食べると栄養はすぐに燃えるので多食になり尿は黄色。治療は熱があるので熱を下げること。下消（腎消）ははじめ尿の出が悪く尿線に勢いがなく尿は粘稠性で混濁し進行すると顔色が黒くなり、痩せて耳朶が脱水状になる。治療は血を養い熱を除き下げること。その後の補足、修正を入れたのが<b>表2</b>である。<br>
<br>
<table border="0" cellpadding="8"><tr><td class="moji3">
<b>表2　消渇（糖尿病）の三消</b><br>
<IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/gotoh/56/table02.gif" border="0" vspace="4">
</td></tr></table>

<div class="moji4">4. 近年の糖尿病の理解</div>

　では、医学の進歩した近代では糖尿病はどのように理解されているのであろうか。中医研究院第2内科林蘭教授の論文によると（糖尿病的中西医結合論治：1-8、54-59、143-151、北京科学技術出版社、北京 1992）、<b>図1</b>のように説明される。<br>
<br>
<table border="0" cellpadding="8"><tr><td class="moji3">
<b>図1　消渇（糖尿病）の成因と発症機序（林蘭、一部改変）</b><br>
<IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/gotoh/56/zu01.gif" border="0" vspace="4">
</td></tr></table><br>

　中医学では外因があっても内因性異常がなければ内因性疾患は発症しないと考えるので、糖尿病になりやすい先天的素因があり五臓が虚弱なことが第1の条件である。<br>

　これに外因性因子が加わって発病するのであるが、外因性因子の第1は風・寒・暑・湿・燥・火の外感六淫といわれる6つの過酷な自然環境、気象で、これが持続すると肺機能を障害し肺が燥となり、肺は陰に属するので燥という邪気により陰が不足し肺陰虚となり、肺は上焦なので上消と分類される消渇となる。<br>

　第2の外因は食事の不摂生（飲食不節）で食事の過剰摂取によって胃に熱がたまって脾胃の陰の不足を来たし脾胃陰虚となる。<br>

　第3は肉体的過労（労倦）で、これは筋肉と関係している脾を障害し、脾の陰が不足して脾胃陰虚となり、中消と分類される消渇となる。<br>

　第4の外因は房事過多（房労）で腎の陰が不足し腎陰虚になる。<br>

　第5の外因は七情がうっ積する精神的ストレスで、七情とは喜・悲・怒、驚、恐・憂・思をいうが、このうち憂・思を除く5つを五志といい、それぞれ心・肺・脾・肝・腎に対応させている。このことから喜びも度を過ぎると心臓に悪いことになる。五志の精神的ストレスが継続すると、このような異常の精神は肝の関連なので肝陰虚となり、腎陰虚とあいまって肝腎陰虚となり、下消と分類される消渇となる。<br>

　その詳細は省略するが、このようにエビデンスに基づかない理論で構築されている体系である。<br>

　糖尿病の経過は北京中医学院の呂仁和教授（中医雑誌、216-219、1992年）は<b>表3</b>のように病期を区分している。経験した885例の糖尿病を分けると第1期 20例（2.3％）、2期 240例（27.1％）、3期 390例（44.1％）、4期150例（16.9％）、5期 85例（9.6％）となっている。<br>
<br>
<table border="0" cellpadding="10" cellspacing="0"><tr><td class="moji3" bgcolor="eeeeee">
<b>表3　糖尿病の病気（呂仁和による）</b>
<ol>
<li>陰虚期（壮健期）<br>
紅舌黄苔が特徴、壮健、肥満、精力的にみえるが易疲労、食欲亢進<br>
2高1無：高血糖、高脂血症、常在性糖尿（-）、ストレス時に（+）
<li>化熱傷気期（症状期）<br>
冷を好み暑さをさけるのが特徴。3多2小3高：多尿・多飲・多食、体力・体重減少、高血糖、高脂血症、高尿糖
<li>燥熱傷陰血脈障害期<br>
燥熱により陰が障害される。舌口腔の乾燥が主症状。腰腿部倦怠、無気力、暗紅舌 これは腎の陰が障害されて経脈のめぐりが悪い現象。血糖不安定。時に合併症出現（機能代償性：抹消および自律神経障害、腎症、網膜症、冠動脈疾患）、代謝障害（ケトアシドーシス、乳酸アシドーシス、脂肪肝<nobr>など）</nobr>
<li>陰陽虚、於血期（合併症中期）<br>
寒熱に弱く無気力、筋の易疲労・労作不能、これは於血の現象、血糖不安定、合併症（<nobr>機能</nobr>非代償性）
<li>合併症重篤期<br>
病状篤期で積極的に治療しないと廃疾状態となる。死の恐れもある。
</ol>
</td></tr></table>

<div class="moji4">5. 治療</div>

　わが国の漢法は現在中国で用いられているものとは異なっている。中国の病院の薬局には300種類ほどの薬が1つずつ棚に並べられている。ムカデといえば12、3cmの乾燥したムカデが100匹以上も引き出しの中に収まっており、薬石というように鉱石もある。わが国では東洋というと中国やインドまで包含する言葉のように思われるが、中国では日本のことを東洋と呼んでいたのである。したがって東洋医学という言葉もそのことを理解して使うべきである。<br>

　さて、中国で現在糖尿病治療に用いられている薬剤は趙志剛、張春玲によれば次のようなものがある。<br>
<br>
<div align="center">
<table border="0" cellpadding="0"><tr><td class="moji3" align="left" width="441">
<b>表4</b><br>
<IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/gotoh/56/table04.gif" border="0" vspace="4" width="441" height="409"><br>
<div align="right">金沢編、糖尿病治療･教育ヒストリー、医歯薬出版 2005年、28頁より引用</div>
</td></tr></table>
</div>
<br>
（詳細は日本東洋医学誌 44、145-158、1993 参照）]]></description>
         <link>http://dm-medical.net/14/000362.php</link>
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         <category>私の糖尿病50年―糖尿病医療の歩み</category>
         <pubDate>Sat, 25 Aug 2007 17:14:15 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>55. 糖尿病検診と予防</title>
         <description><![CDATA[<div class="moji4">1. 糖尿病ときめる基準</div>

　糖尿病と診断するには根拠が必要である。糖尿病の特徴が高血糖とわかってからは、WHO（世界保健機構）は食後2時間血糖130mg/dL以上（1965年）を糖尿病とみなすことにした。1979年4月米国のNational Diab. Data GroupがNIH（National Institutes of Health）で会議を開き糖尿病の診断に関する基準をきめた。空腹時140mg/dL以上なら糖尿病、75gブドウ糖負荷試験では2時間値200mg/dL以上が糖尿病、140mg/dL以下は非糖尿病、140-199mg/dLの場合はIGT（耐糖能障害）と判定することにし1979年に公表した。これを受けてWHOもほぼ同様の基準を発表、日本糖尿病学会では診断基準検討委員会を設けて検討し、ほぼこれと同様な基準をつくり、数年後には全く同じものに直して現在にいたってい<nobr>る。</nobr>

<div class="moji4">2. アルマアタ宣言</div>

　わが国の厚生省は強兵を目的として1932年に設立された。敗戦により戦争をしない国になったので、国民の福祉、健康を守る機関として事業を行ってきた。その主要なものを挙げたのが<b>表1</b>である。<br>

<table border="0" cellspacing="10" align="right" width="250"><tr><td>
<div align="left" class="moji3">
<table border="0" bgcolor="fceed7"><tr><td valign="top"><nobr><b>表1</b>&nbsp;&nbsp;</td><td><b>わが国の健康対策関連事項の年表</b></td></tr></table>
</div>
<table border="0" cellpadding="3" cellspacing="3" class="moji3" bgcolor="fceed7">
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1951</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">脳卒中が死因の1位になる</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1956</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">成人病予防対策協議会が設置され成人病が行政用語として用いられる</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1958</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">第1次悪性新生物実態調査実施（以下 1960、1962、1979、1989に実施）</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1961</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">成人病基礎調査実施</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1971</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">成人病基礎調査実施</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1978</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">第1次国民健康づくり運動発足</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1980</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">循環器疾患基礎調査実施</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1981</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">がんが死因の1位になる</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1982</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">老人保健法に基づく（老人）保健事業第1次5か年計画</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1983</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">対がん10か年総合戦略決定</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1985</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">健康づくりのための食生活指針（厚生省）</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1985</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">がんを防ぐための12か条（国立がんセンター）</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1987</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">（老人）保健事業第2次5か年計画</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1988</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">第2次国民健康づくり対策</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1990</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">循環器疾患基礎調査実施</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1992</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">（老人）保健事業第3次8か年計画</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1992</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">循環器疾病有病状況調査実施</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1994</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">がん克服新10か年戦略開始</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1996</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">生活習慣病の概念導入を公衆衛生審議会意見具申</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1997</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">生活習慣病対策（公衆衛生審議会）</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1997</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">糖尿病実態調査実施（第1回）</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">1999</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">健康日本21の検討</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ffffff">2002</td><td valign="top" bgcolor="ffffff">糖尿病実態調査実施（第2回）</td></tr>
</table></td></tr>
</table>

　1974年カナダの保健大臣ラロンドは公衆衛生の方針を疾病予防から健康増進に転換した。これが契機となって以下のような運動が展開されたといわれている。WHOの会議が1978年カザフ共和国のアルマアタで開かれたときマーラー事務長は、医療の重点を高度医療中心からprimary health careに転換することを提唱し、これはアルマアタ宣言として採択された。<br>

　その骨子は(1)健康は基本的な人間の権利である、(2)健康は南北関係、地域、社会階層などによって格差があってはならない、(3)全ての人は個人または集団として、自分たちの保健サービスの企画と実践に参加しなければならない、(4)PHCは自助と自決を基本として地域社会の行える範囲で実施し、全ての人達がその恩恵にあずかるサービスである。(5)平和を前提とすれば、21世紀までには満足すべき健康水準への到達は可能である。<br>

　このように、途上国を視野に入れたものであるが、先進国でも次のような活動が展開された。<br>

　1979年米国厚生省のマクギニスは個人の生活習慣の改善による健康を目標としたHealthy People政策を打ちだし、この運動は1980年代にヨーロッパではHealth for All 2000として展開された。アメリカでは第2期の目標を2000年におきHealthy People 2000として具体的な300の目標を設定し、さらに第3期を2010年に目標を設定している。わが国では従来の成人病という用語が、加齢により避けられないものととられるので、「健康日本21」を打ちだし、成人病をやめて生活習慣病という用語を用いることにした。このようにして目標値も細かに設定された。

<div class="moji4">3. グリコアルブミンやHbA1cで検診できないか</div>

　1970年代にグリコヘモグロビンが臨床の指標として用いられるようになりHbA1cとして記されるようになった。それでは検査に2時間が必要なGTTの代わりにHbA1cを使えないかという研究が盛んに行われた。またグリコヘモグロビンと同様に蛋白質の糖化をみる方法としてアルブミンを用いる方法が開発され広く行われる状況になった。HbA1cよりも短時間で大量の検体を処理でき、また一般生化学検査と同様に扱えるという利便性があり普及している。<br>

　そこでブドウ糖が血液の蛋白に結合する度合から糖尿病をスクリーニングすることを検討した。政管健保の一泊人間ドックを行っている3病院が共同でGTT時のHbA1cとグリコアルブミンをルシカGA-L（第一化学、旭化成）で測定し対比してみた。参加いただいた970名のGTTの成績は<b>表2</b>のようであり、またグリコアルブミン、HbA1cで拾いあげる率などを比較したのが<b>表3</b>である。<br>
<br>
<div align="center"><table border="0" cellpadding="0"><tr><td class="moji3" align="left">
<b>表2　1泊人間ドック　75gGTT成績（n=970）</b>
<table border="0" cellpadding="3" cellspacing="3" class="moji3">
<tr><td rowspan="2" bgcolor="99ffff"><nobr>空腹時血糖値<td bgcolor="99ffff" colspan="3" align="center"><nobr>75gGTT 2時間値（mg/dL）</nobr></td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff"><nobr>正常（＜140）</nobr></td><td valign="top" bgcolor="ddffff"><nobr>IGT（140-199）</nobr></td><td valign="top" bgcolor="ddffff"><nobr>糖尿病（≧200）</nobr></td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff">正常（＜110）</td><td align="right" bgcolor="ffffff">604&nbsp;&nbsp;</td><td align="right" bgcolor="ffffff">182&nbsp;&nbsp;</td><td align="right" bgcolor="ffffff">17&nbsp;&nbsp;</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff">IFG（110-125）</td><td align="right" bgcolor="ffffff">47&nbsp;&nbsp;</td><td align="right" bgcolor="ffffff">58&nbsp;&nbsp;</td><td align="right" bgcolor="ffffff">21&nbsp;&nbsp;</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff">糖尿病（≧126）</td><td align="right" bgcolor="ffffff">4&nbsp;&nbsp;</td><td align="right" bgcolor="ffffff">11&nbsp;&nbsp;</td><td align="right" bgcolor="ffffff">26&nbsp;&nbsp;</td></tr>
</table>
<div align="left">IFG：Impaired fasting glucose<br>
IGT：Impaired glucose tolerance　耐糖能障害</div></td></tr>
</table></div>
<br>
<div align="center"><table border="0" cellpadding="0"><tr><td class="moji3" align="left">
<b>表3　空腹時血糖、グリコアルブミン、HbA1cおよび組合せによる耐糖能障害の検出感度</b>
<table border="0" cellpadding="4" cellspacing="0" class="moji3">
<tr><td rowspan="2" bgcolor="99ffff">検出方法<br>（糖尿病として拾い上げる方法）<td bgcolor="99ffff" colspan="3" align="center"><nobr>GTT 正常<td bgcolor="99ffff" colspan="3" align="center"><nobr>GTT 耐糖能障害<td bgcolor="99ffff" colspan="4" align="center"><nobr>GTT 糖尿病</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff"><nobr>NFG<br>（604）</nobr></td><td valign="top" bgcolor="ddffff"><nobr>IFG<br>（47）</nobr></td><td valign="top" bgcolor="ddffff"><nobr>計<br>（655）</nobr></td><td valign="top" bgcolor="ddffff"><nobr>NFG<br>（182）</nobr></td><td valign="top" bgcolor="ddffff"><nobr>IFG<br>（58）</nobr></td><td valign="top" bgcolor="ddffff"><nobr>計<br>（251）</nobr></td><td valign="top" bgcolor="ddffff"><nobr>NFG<br>（17）</nobr></td><td valign="top" bgcolor="ddffff"><nobr>IFG<br>（21）</nobr></td><td valign="top" bgcolor="ddffff"><nobr>糖尿病<br>（26）</nobr></td><td valign="top" bgcolor="ddffff"><nobr>計<br>（64）</td></tr>

<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff"><nobr>空腹時血糖≧110</td><td align="right" bgcolor="ffffff">0</td><td align="right" bgcolor="ffffff">47</td><td align="right" bgcolor="ffffff">51</td><td align="right" bgcolor="ffffff">0</td><td align="right" bgcolor="ffffff">58</td><td align="right" bgcolor="ffffff">69</td><td align="right" bgcolor="ffffff">0</td><td align="right" bgcolor="ffffff">21</td><td align="right" bgcolor="ffffff">26</td><td align="right" bgcolor="ffffff">47</td></tr>

<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff"><nobr>グリコアルブミン≧14.5％</td><td align="right" bgcolor="ffffff">175</td><td align="right" bgcolor="ffffff">17</td><td align="right" bgcolor="ffffff">196</td><td align="right" bgcolor="ffffff">54</td><td align="right" bgcolor="ffffff">24</td><td align="right" bgcolor="ffffff">86</td><td align="right" bgcolor="ffffff">7</td><td align="right" bgcolor="ffffff">17</td><td align="right" bgcolor="ffffff">26</td><td align="right" bgcolor="ffffff">43</td></tr>

<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff"><nobr>HbA1c≧5.5％</td><td align="right" bgcolor="ffffff">81</td><td align="right" bgcolor="ffffff">21</td><td align="right" bgcolor="ffffff">106</td><td align="right" bgcolor="ffffff">53</td><td align="right" bgcolor="ffffff">32</td><td align="right" bgcolor="ffffff">92</td><td align="right" bgcolor="ffffff">12</td><td align="right" bgcolor="ffffff">17</td><td align="right" bgcolor="ffffff">26</td><td align="right" bgcolor="ffffff">43</td></tr>

<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff"><nobr>空腹時血糖≧110<br>またはグリコアルブミン≧14.5％</td><td align="right" bgcolor="ffffff">175</td><td align="right" bgcolor="ffffff">47</td><td align="right" bgcolor="ffffff">226</td><td align="right" bgcolor="ffffff">54</td><td align="right" bgcolor="ffffff">58</td><td align="right" bgcolor="ffffff">123</td><td align="right" bgcolor="ffffff">7</td><td align="right" bgcolor="ffffff">21</td><td align="right" bgcolor="ffffff">26</td><td align="right" bgcolor="ffffff">64</td></tr>

<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff"><nobr>空腹時血糖≧110<br>またはHbA1c≧5.5％</td><td align="right" bgcolor="ffffff">81</td><td align="right" bgcolor="ffffff">47</td><td align="right" bgcolor="ffffff">132</td><td align="right" bgcolor="ffffff">53</td><td align="right" bgcolor="ffffff">58</td><td align="right" bgcolor="ffffff">122</td><td align="right" bgcolor="ffffff">12</td><td align="right" bgcolor="ffffff">21</td><td align="right" bgcolor="ffffff">26</td><td align="right" bgcolor="ffffff">64</td></tr>
</table>
NFG：normal fasting glucose 正常空腹時血糖
<div align="right">人間ドック 21(6) 11-13、2007</div></td></tr>
</table></div>
<br>
　この970名の集団には75gGTTで2時間値が200mg/dL以上で糖尿病と判定される方は64名おられる。しかしGTTを行わずに空腹時血糖値110mg/dL以上あれば糖尿病、グリコアルブミンが14.5％以上、あるいはHbA1c5.5％以上ならば糖尿病と判定するという基準で判定すると<b>表3</b>に示すようになる。もしこれで糖尿病とスクリーニングできれば2時間もかかる75gGTTをやらなくともよいので非常に検診が簡単になるわけである。<br>

　しかし<b>表3</b>をみるとGTT2時間値200mg/dL以上の方でもグリコアルブミンやHbA1cでは必ずしも全例を拾いあげることができないことがあきらかになった。またGTTで糖尿病と判定されない正常や耐糖能障害の方でもグリコアルブミンやHbA1cで拾いあげられる方が少なくないことがわかった。すなわち、ある程度重症の方はどの方法ではも拾いあげられるが、軽症の方は必ずしも一致しないことがわかった（人間ドック 21巻、11-13頁、2007年）。しかし、食事などに影響されないことから厚生省はHbA1cで調査を行った。

<div class="moji4">4. HbA1cによる糖尿病の実態調査</div>

　1997年厚生省は国民栄養調査のおりに協力できる人たちから採血しHbA1cで糖尿病か否かを判定する方法で糖尿病の実態調査を行った。<br>

　HbA1cのカット・オフ値は我々のものよりも0.6％も高いところに設定し、HbA1c≧6.1％の人は糖尿病が強く疑われる人として、HbA1c 5.0～6.0％の人は糖尿病の可能性を否定できない人と判定した。そして調査結果<nobr>から</nobr>
<BLOCKQUOTE>
<table border="0">
<tr><td valign="top">糖尿病が強く疑われる人</td><td>&nbsp;&nbsp;690万人</td></tr>
<tr><td valign="top">糖尿病の可能性を否定できない人</td><td>&nbsp;&nbsp;680万人</td></tr>
</table>
</BLOCKQUOTE>
と推定された。そこで、糖尿病を減らすために毎日男女ともに1,000歩歩数を増やすことにより糖尿病を2010年までに7.5％減少させることができると予測された。<br>

　2002年に同一の方法で第2回目の実態調査を行ったところ
<BLOCKQUOTE>
<table border="0">
<tr><td valign="top">糖尿病が強く疑われる人</td><td>&nbsp;&nbsp;740万人</td></tr>
<tr><td valign="top">糖尿病の可能性を否定できない人</td><td>&nbsp;&nbsp;880万人</td></tr>
</table>
</BLOCKQUOTE>
と前回より多くなっているのがみられた。<br>

　現在はメタボリック症候群（MSと略）が注目されている。糖尿病に高血圧が併発することは1930年代より記載され併発の有無により型別された。わが国では健診が広く行われ、高血圧、高脂血症、血糖の上昇などが併発してみられる人が多いことが、1980年代に気付かれていた。そして米国のGM Reaven教授の指摘によりそれが急に注目され、2005年わが国ではMSと呼称されることになり、内臓肥満が重視され、腹囲の測定が判定に必要とされている。

<div class="moji4">5. 糖尿病の予防</div>

　世界的に糖尿病と肥満が増加している。食糧不足は一部の国に限られているのは幸いなことである。しかし今後、車の普及により運動不足がより蔓延するとこれらはさらに増え、冠動脈疾患や脳血管障害の増加が懸念される。努めて体を動かすことを世界規模で展開すべきである。]]></description>
         <link>http://dm-medical.net/14/000358.php</link>
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         <category>私の糖尿病50年―糖尿病医療の歩み</category>
         <pubDate>Wed, 25 Jul 2007 14:25:36 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>24. 血糖値が気になって思うように食べられない</title>
         <description><![CDATA[　現在の日本では、医療機関を受診するたびに、血糖値やHbA1c値を測定します。インスリン注射している方は、自宅でもご自分で血糖値を測定していることが多いかと思います（インスリン注射していても血糖測定はしなければならないことではないので、もちろんしていない方も多いです）。<br>
　どこにいても、血糖値が自分のまわりをまとわりついてくるのか！という感情をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
<META HTTP-EQUIV="refresh" CONTENT="0;URL=http://dm-medical.net/mt32/ichigata/2007/07/24_1.html">]]></description>
         <link>http://dm-medical.net/9/000356.php</link>
         <guid>http://dm-medical.net/9/000356.php</guid>
         <category>いま、1型糖尿病は</category>
         <pubDate>Wed, 11 Jul 2007 16:26:05 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>4. DPP（Diabetes Prevention Program）</title>
         <description><![CDATA[<div class="lead">
生活習慣への介入や薬剤の投与により糖尿病発症を予防または遅延させることができるかどうかを調べるために行なわれた研究です<NOBR>。</NOBR>
</div>
<BR>
<div align="right"><table border="0">
<tr><td valign="top"><font color="000000"><nobr>監修：</nobr></td><td align="left"><font color="000000">野田 光彦&nbsp;
<font size="-1">国立国際医療センター 戸山病院 糖尿病・代謝症候群診療部長</font><br>
加藤 昌之&nbsp;
<font size="-1">財団法人 国際協力医学研究振興財団</font></td></tr>
</table></div>
<br>

<div class="moji4">研究目的</div>
　血糖値が高いことや肥満、運動不足などが糖尿病発症の危険因子として知られているが、生活習慣の改善や薬剤（メトホルミン）の投与によりこれらの危険因子に介入することで糖尿病発症を予防または遅延させることができるかどうかを調べること。<br>
<br>
<div class="moji4">研究の対象</div>
　25歳以上でBMIが24以上、さらに空腹時血糖値が95～125mg/dLで75gOGTT（経口糖負荷試験）の2時間値が140～199mg/dLの人たち。<br>
<br>
<div class="moji4">研究の方法</div>
　対象者を生活習慣介入群、メトホルミン群、プラセボ群の3群にランダムに割り振り、各群での糖尿病の発症について比較しました。生活習慣介入群では最低でも7％の減量と週150分の運動を目標としました。<br>
<br>
<div class="moji4">研究期間</div>
　1996～2001年。<br>
<br>
<div class="moji4">結果の概要</div>
　平均2.8年の追跡期間で糖尿病の発症率はプラセボ群で11.0％、メトホルミン群で7.8％、生活習慣介入群で4.8％でした。プラセボ群と比較すると生活習慣介入群では58％（95％信頼区間 48～66％）、メトホルミン群では31％（同 17～43％）糖尿病発症率が低下していました。また生活習慣介入とメトホルミンの比較では、生活習慣介入のほうが有意に効果がありました。<br>
<br>
　<b>この研究についてもう少し細かくみてみましょう。</b><br>
<br>

<font color=00703D><b>研究の対象：</b></font>25歳以上でBMIが24以上、さらに空腹時血糖値が95～125mg/dLで75gOGTTの2時間値が140～199mg/dLの人たちを対象に米国の27の施設で実施されました。<br>
<br>
<font color=00703D><b>研究の方法：</b></font>対象者を生活習慣介入群、メトホルミン群、プラセボ群の3群にランダムに割り振りました。<br>
　生活習慣介入群は、低カロリー低脂肪の食事、週150分以上の中等度の強度の運動（速歩など）で最低でも7％減量しそれを維持することを目標としました。そのために16課からなるカリキュラムが作成され、最初の24週間はケースマネージャーと1対1での指導が行なわれ、その後も月1度の個別指導やグループ指導が行なわれました。<br>
　メトホルミン（プラセボ）群は、メトホルミン850mg（プラセボ）を1日1回服用から開始し、消化器症状がなければ1カ月後に850mg（プラセボ）を1日2回服用に増量しました。また、パンフレットと年1度の個別指導により健康な生活習慣についての指導が行なわれました。<br>
<br>
<div class="moji4">エンドポイント</div>
　年1回のOGTTと半年に1回の空腹時血糖検査により糖尿病を判定しました。空腹時血糖値が126mg/dL以上か75gOGTTの2時間値が200mg/dL以上の場合は6週間以内に再検査を行ない、再検査でもこの基準を超えたときに糖尿病と判定しました。<br>
　検査日の朝はメトホルミン（プラセボ）を服用しないこと以外には、検査により介入は中断しませんでした。<br>
<br>
<div class="moji4">結果</div>
　1996年から1999年の間に計3234人が割り付けられました（プラセボ群1082人、メトホルミン群1073人、生活習慣介入群1079人）。ベースラインでは糖尿病の危険因子などついてこの3群はほぼ同等でした<font color=ff0066>（表1）</font>。追跡期間は平均2.8年（1.8～4.6年）で研究終了時に対象者の99.6％が生存していました。<br>
<br>

<!--表1-->
<B>表1　ベースラインでの対象者の背景</B>
<TABLE class="moji3"><TR><TD COLSPAN=10><HR></TD></TR>
<TR><TD COLSPAN=2 ALIGN="CENTER"><B>対象者の背景</B><NOBR>―</NOBR><B>単位</B></TD><TD WIDTH=10 ROWSPAN=22>　</TD><TD ALIGN="CENTER"><B>全体</B><BR>(N=3234)</TD><TD WIDTH=10 ROWSPAN=22>　</TD><TD ALIGN="CENTER"><B>プラセボ群</B><BR>(N=1082)</TD><TD WIDTH=10 ROWSPAN=22>　</TD><TD ALIGN="CENTER"><B>メトホルミン群</B><BR>(N=1073)</TD><TD WIDTH=10 ROWSPAN=22>　</TD><TD ALIGN="CENTER"><B>生活習慣介入群</B><BR>(N=1079)</TD></TR>
<TR><TD COLSPAN=2>性別<NOBR>―</NOBR>人（％）</TD><TD COLSPAN=4></TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD WIDTH=10 ROWSPAN=2>　</TD><TD ALIGN="LEFT">男性</TD><TD>1043（32.3）</TD><TD>335（31.0）</TD><TD>363（33.8）</TD><TD>345（32.0）</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD ALIGN="LEFT">女性</TD><TD>2191（67.7）</TD><TD>747（69.0）</TD><TD>710（66.2）</TD><TD>734（68.0）</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD COLSPAN=2 ALIGN="LEFT">人種・民族<NOBR>―</NOBR>人（％）</TD><TD COLSPAN=4></TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD WIDTH=10 ROWSPAN=5>　</TD><TD ALIGN="LEFT"><nobr>白人</TD><TD>1768（54.7）</TD><TD>586（54.2）</TD><TD>602（56.1）</TD><TD>580（53.8）</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD ALIGN="LEFT"><nobr>黒人</TD><TD>645（19.9）</TD><TD>220（20.3）</TD><TD>221（20.6）</TD><TD>204（18.9）</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD ALIGN="LEFT"><nobr>ヒスパニック</TD><TD>508（15.7）</TD><TD>168（15.5）</TD><TD>162（15.1）</TD><TD>178（16.5）</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD ALIGN="LEFT"><nobr>アメリカインディアン</TD><TD>171（5.3）</TD><TD>59（5.5）</TD><TD>52（4.8）</TD><TD>60（5.6）</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD ALIGN="LEFT"><nobr>アジア人</TD><TD>142（4.4）</TD><TD>49（4.5）</TD><TD>36（3.4）</TD><TD>57（5.3）</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD COLSPAN=2 ALIGN="LEFT">糖尿病の家族歴<NOBR>―</NOBR>人（％）</TD><TD>2243（69.4）</TD><TD>758（70.1）</TD><TD>733（68.3）</TD><TD>752（69.8）</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD COLSPAN=2 ALIGN="LEFT">妊娠糖尿病の既往<NOBR>―</NOBR>人（％）</TD><TD>353（16.1）</TD><TD>122（16.3）</TD><TD>111（15.7）</TD><TD>120（16.3）</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD COLSPAN=2 ALIGN="LEFT">年齢<NOBR>―</NOBR>歳</TD><TD>50.6±10.7</TD><TD>50.3±10.4</TD><TD>50.9±10.3</TD><TD>50.6±11.3</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD COLSPAN=2 ALIGN="LEFT">体重<NOBR>―</NOBR>kg</TD><TD>94.2±20.3</TD><TD>94.3±20.2</TD><TD>94.3±19.9</TD><TD>94.1±20.8</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD COLSPAN=2 ALIGN="LEFT">BMI</TD><TD>34.0±6.7</TD><TD>34.2±6.7</TD><TD>33.9±6.6</TD><TD>33.9±6.8</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD COLSPAN=2 ALIGN="LEFT">ウェスト<NOBR>―</NOBR>cm</TD><TD>105.1±14.5</TD><TD>105.2±14.3</TD><TD>104.9±14.4</TD><TD>105.1±14.8</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD COLSPAN=2 ALIGN="LEFT">ウェスト-ヒップ比</TD><TD>0.92±0.09</TD><TD>0.93±0.09</TD><TD>0.93±0.09</TD><TD>0.92±0.08</TD></TR>
<TR><TD COLSPAN=2>血糖値<NOBR>―</NOBR>mg/dL</TD><TD COLSPAN=4></TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD WIDTH=10 ROWSPAN=2>　</TD><TD ALIGN="LEFT">空腹時</TD><TD>106.5±8.3</TD><TD>106.7±8.4</TD><TD>106.5±8.5</TD><TD>106.3±8.1</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD ALIGN="LEFT">負荷後2時間値</TD><TD>164.6±17.0</TD><TD>164.5±17.1</TD><TD>165.1±17.2</TD><TD>164.4±16.8</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD COLSPAN=2 ALIGN="LEFT">グリコヘモグロビン<NOBR>―</NOBR>％</TD><TD>5.91±0.50</TD><TD>5.91±0.50</TD><TD>5.91±0.50</TD><TD>5.91±0.51</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD COLSPAN=2 ALIGN="LEFT">余暇時間の運動<NOBR>―</NOBR>MET-時/週<FONT SIZE=-3><SUP>＊</SUP></TD><TD>16.3±25.8</TD><TD>17.0±29.0</TD><TD>16.4±23.9</TD><TD>15.5±22.1</TD></TR>
<TR><TD COLSPAN=10><HR></TD></TR></TABLE>
<div class="moji3">＊ MET-時は各運動のMET値にその運動をした時間をかけて算出した。</div>
<br>
　生活習慣介入群のうち、カリキュラム終了時（24週目）に7％以上の減量を達成していたのは半数で、研究終了時では38％でした。週150分以上の運動ができていたのは、カリキュラム終了時（24週目）で74％、研究終了時では58％でした。食事調査は1年後にだけ行なわれました。摂取エネルギーはプラセボ群で249±27kcal、メトホルミン群で296±23kcalの減少だったのに対して生活習慣介入群では450±26kcalの減少でした。ベースラインでは総カロリーの34.1％だった脂肪摂取もプラセボ群、メトホルミン群で0.8±0.2％の減少だったのに対して生活習慣介入群では6.6±0.2％の減少でした。<br>
　メトホルミン群、プラセボ群に比べて、生活習慣介入群では体重がより減少し、運動量もより増加していました。平均の体重減少はプラセボ群で0.1kg、メトホルミン群で2.1kgだったのに対して生活習慣介入群では5.6kgでした<font color=ff0066>（図1）</font>。<br>
<br>

<table width="530"><tr><td align="left"><b>図1　体重、運動量の変化</b><BR></td></tr>
<tr><td align="left"><IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/daikibo_test/2007img/04/fig_1.gif" width="446" height="347" vspace="0" hspace="0" align="left"></td></tr></table>
<br>

<B><FONT COLOR=02AA8A>糖尿病の発症</FONT></B>
　研究期間を通じての糖尿病の累積発症率はプラセボ群に比べて、メトホルミン群、生活習慣介入群とも低下していました。粗発症率はプラセボ群で11.0％、メトホルミン群で7.8％、生活習慣介入群で4.8％でした<font color=ff0066>（図2）</font>。プラセボ群と比較すると、生活習慣介入群では58％（95％信頼区間 48～66％）、メトホルミン群では31％（同 17～43％）糖尿病発症率が低下していました。生活習慣介入群ではメトホルミン群と比較しても39％（同 24～51％）糖尿病発症率が低下していました。この結果はベースラインの因子で調整しても大きくは変わりませんでした。3年間の推定累積発症率はプラセボ群で28.9％、メトホルミン群で21.7％、生活習慣介入群で14.4％でした。これらをもとに計算すると、3年間で1人の糖尿病発症を予防するために介入が必要な人数は、生活習慣介入では6.9人、メトホルミンでは13.9人となりました。<br>
<br>
<table width="530"><tr><td align="left"><b>図2　糖尿病の累積発症率</b><BR></td></tr>
<tr><td align="left"><IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/daikibo_test/2007img/04/fig_2.gif" width="355" height="267" vspace="0" hspace="0" align="left"></td></tr></table><br>
<div class="moji3">＊発症率は3群間で有意に異なる（各群間の比較でp＜0.001）</div>
<p>
<B><FONT COLOR=02AA8A>サブグループでの結果</FONT></B>
　サブグループでの解析結果を示したものが<font color=ff0066>表2</font>です。生活習慣介入、メトホルミンの糖尿病発症抑制効果は性別や人種・民族に関わらず認められました。生活習慣介入はすべてのサブグループで有効でしたが、ベースラインでのOGTT 2時間値が低い群でより効果がありました。メトホルミンは、BMIの大きい群、空腹時血糖値の高い群でより効果がありました。生活習慣介入とメトホルミンとの比較では、高齢者とBMIの低い群で生活習慣介入のほうが有効でした。<br>
<br>

<!--表２-->
<B>表２　糖尿病発症率</B><P>
<IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/daikibo_test/2007img/04/table2.gif"><br>
<br>

<B><FONT COLOR=02AA8A>血糖値の変化</FONT></B>
　はじめの1年では、プラセボ群で空腹時血糖値が上昇したのに対して、生活習慣介入群とメトホルミン群では両群とも同じように低下しました。その後は3群ともほぼ同じように空腹時血糖値が上昇しました<font color=ff0066>（図3上）</font>。メトホルミン群での値が生活習慣介入群とプラセボ群の間であったこと以外はグリコヘモグロビン値も同じように変動しました<font color=ff0066>（図3下）</font>。<br>
　年ごとに、空腹時やOGTT 2時間での血糖値が正常な人の割合を示したのが<font color=ff0066>図4</font>です。空腹時血糖値に関しては生活習慣介入群とメトホルミン群の効果は同様でしたが、OGTT 2時間値については生活習慣介入のほうがより効果がありました。<br>

<br>
<table width="530"><tr><td align="left">

<table width="530" align="left"><tr><td align="left"><b>図3　空腹時血糖値、グリコヘモグロビンの変化</b><BR></td></tr>
<tr><td align="left"><IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/daikibo_test/2007img/04/fig_3.gif" width="437" height="491" vspace="0" hspace="0" align="left"></td></tr></table>　<p>

</td></tr><tr><td>

<table width="540" align="left"><tr><td align="left"><b>図４　正常血糖値の人の割合</b><BR></td></tr>
<tr><td><IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/daikibo_test/2007img/04/fig_4.gif" width="540" height="751" vspace="0" hspace="0" align="left"></td></tr>
<TR><TD><IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/daikibo_test/2007img/04/fig_4u.gif"></TD></TR></table><br>

</td></tr></table>
　<P>
<B><FONT COLOR=02AA8A>有害事象</FONT></B>
消化器症状はメトホルミン群で多く、筋骨格系の症状（ほとんどが筋肉痛、関節痛、関節炎）は生活習慣介入群で多く発生しました<font color=ff0066>（表3）</FONT>。入院や死亡はどの群でも同様で、この研究のために死亡したと考えられるものはありませんでした。<br>
<br>
<!--表3-->
<B>表3　有害事象</B>
<TABLE class="moji3"><TR><TD COLSPAN=8><HR></TD></TR>
<TR><TH COLSPAN=2></TH><TD ROWSPAN=8>　</TD><TH>プラセボ群</TD><TD ROWSPAN=8>　</TD><TH>メトホルミン群</TD><TD ROWSPAN=8>　</TD><TH>生活習慣介入群</TH></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD COLSPAN=2 ALIGN="LEFT">消化器症状（100人・年あたり）</TD><TD>30.7</TD><TD>77.8<FONT SIZE=-3><SUP>＊</SUP></TD><TD>12.9<FONT SIZE=-3><SUP>＊</SUP></TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD COLSPAN=2 ALIGN="LEFT">筋骨格系の症状（100人・年あたり）</TD><TD>21.1</TD><TD>20.0</TD><TD>24.1<FONT SIZE=-3><SUP>＊</SUP></TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD COLSPAN=2 ALIGN="LEFT">入院</TD><TD COLSPAN=3>　</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD ROWSPAN=3 WIDTH=10>　</TD><TD ALIGN="LEFT">1回以上入院した人の割合（％）</TD><TD>16.1</TD><TD>15.9</TD><TD>15.6</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD ALIGN="LEFT">入院受療率（100人・年あたり）</TD><TD>7.9</TD><TD>8.4</TD><TD>8.0</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD ALIGN="LEFT">入院期間（日数）</TD><TD>3</TD><TD>3</TD><TD>3</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD COLSPAN=2 ALIGN="LEFT">死亡（100人・年あたり）</TD><TD>0.16</TD><TD>0.20</TD><TD>0.10</TD></TR>
<TR ALIGN="CENTER"><TD COLSPAN=8><HR></TD></TR></TABLE>
<div class="moji3">＊ プラセボ群との比較で p＜0.0167</div>
<br>

<div class="moji4">研究結果がもたらしたもの</div>
　本研究により、生活習慣改善、メトホルミンともに糖尿病発症を予防または遅延させる効果があることがわかりました。またその効果は性別、人種・民族によらずほぼ一定でした。<br>
　本研究の結果を基にして糖尿病発症予防を行なうに当たっては、以下のように、監修者は若干の問題点もあると考えます。<br>
　血糖値が高いことが糖尿病発症の危険因子であると考え、本研究ではメトホルミンで血糖値を下げることによる糖尿病発症予防効果を調べました<a href="#*1"><FONT SIZE=-1><SUP>*1</SUP></FONT></a>。しかしメトホルミンのウォッシュアウト期間を設けられなかったため、本当に糖尿病発症が予防できたのか、それとも単に薬で血糖値が低下しているのを見ていただけなのかははっきりしません。メトホルミンは主に空腹時血糖値に効果がある薬であり、図4で1～3年目では負荷後の血糖値が正常な人の割合がプラセボ群とメトホルミン群とであまり差がないことからも後者の可<NOBR>能</NOBR>性もありうると思われます<a href="#*2"><FONT SIZE=-1><SUP>*2</SUP></FONT>。</a><br>
　また、生活習慣改善によりプラセボと比較して58％、メトホルミンと比較しても39％の糖尿病発症率の低下が認められましたが、本研究での生活習慣改善プログラムは1対1での対面指導を中心とした相当に強力なものであり、多数の人を対象に行なうことは困難だと考えられます。<br>
　しかし、生活習慣改善や薬物により糖尿病発症が抑えられたことは、今後さらに増え続けると予想されている糖尿病に対して一つの有効な対策を示すものです。また、生活習慣改善により糖尿病発症が<NOBR>予防</NOBR>でき、その効果は薬剤によるものよりも大きかったことは、糖尿病予防における生活習慣の重要性を示しています。<br>
<br>
<font color=434343>
<a name="*1">*1</a> 薬物による糖尿病発症予防の大規模研究としては他に<A HREF="http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&dopt=Abstract&list_uids=12086760" target="_blank">STOP-NIDDM〔Lancet. 2002;359:2072-7〕</a>というものがあります。こちらはアカルボースという主として食後血糖に効く薬剤による試験で、やはり糖尿病発症予防効果が認められました。<br>
<a name="*2">*2</a> DPP終了後に行われた<A HREF="http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=pubmed&cmd=Retrieve&dopt=AbstractPlus&list_uids=12663559" target="_blank">ウォッシュアウト試験〔Diabetes Care 2003;26:977-980〕</a>では、単なる薬の効果（内服中止とともに消えてしまう効果）はメトホルミンの糖尿病予防効果のうちの26％と報告されています。<br>
<br>
</font>

<HR COLOR=707070>

<CENTER><img src="http://www.dm-net.co.jp/daikibo2/titleimages/bunken.gif" width="101" height="18" alt="文献"></CENTER>
<div class="moji3">
Knowler WC, Barrett-Connor E, Fowler SE, Hamman RF, Lachin JM, Walker EA, Nathan DM; Diabetes Prevention Program Research Group.<br>
Reduction in the incidence of type 2 diabetes with lifestyle intervention or metformin.<br>
The New England Journal of Medicine. 2002;346:393-403.<A HREF="http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=11832527" target="_blank">Abstract(PubMed)</A></div>
　<P>
参考サイト
<A HREF="http://www.bsc.gwu.edu/dpp/index.htmlvdoc" target="_blank">http://www.bsc.gwu.edu/dpp/index.htmlvdoc</a><br>
生活習慣介入に使用したテキストなどの各種資料を見ることができます。]]></description>
         <link>http://dm-medical.net/8/000352.php</link>
         <guid>http://dm-medical.net/8/000352.php</guid>
         <category>糖尿病の大規模臨床研究</category>
         <pubDate>Mon, 02 Jul 2007 18:54:03 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>54. 人間ドックと糖尿病</title>
         <description><![CDATA[<div class="moji4">1. 1、2週間かかった人間ドック</div>

　戦争のひもじさから解放され朝鮮戦争で一息ついた頃、ようやく健康への関心が高まってきた。おそろしいのは胃がんで、初期にみつかり手術すれば助かることはわかっていた。こんなことから症状がなくともどこかに悪い所はないかを検査してほしいという希望が多くなった。<br>

　こうして人間ドックは1954年に国立東京第一病院（旧陸軍病院）で始まり、全国に広がった。身体検査の後、翌朝には胃のX線検査、次の日は糖負荷試験、次の日は十二指腸液採取で､太さ5mmほどの軟らかいゴム管の先端に小さな孔が数箇所ある金属球が付いているのを飲み込ませ、胃を通り抜けて十二指腸に入ると胆汁が混じってくるのをみとどけて、ゴム管から硫酸マグネシウム液を入れると胆嚢が収縮して胆汁を採取できる。また日をおいて腸のX線検査、というわけで毎日朝飯を抜くこともできないので、1日おきにやったりする｡1、2週間かかったわけである。<br>

　胸部X線検査、ようやく普及しはじめた心電図検査を行い、喀痰、検便、尿一般、血液像をすべて担当医が検査した。中央検査部がまだなかったからである。そのため赤血球数、白血球数を測定する10cmほどの長さで中程に血液を薄める球部のある混合ピケット（m&#233;langeur）は各自がもっていた。肝機能、クレアチニンなども担当医が測定した。<br>

　こんなわけで大変だったわけである。しかしこの検査を受けると安心できるということで金と時間のある人たちは人間ドックをうけるようになった。<br>

　1960年代になると胆嚢のX線撮影が可能になり胆石の診断も容易になった。胃X線検査はバリウムを飲ませ、被検査の背部よりX線を照射し、腹部にある蛍光板に写る影像を観察し、良い部分を写真に納めるという方法であった。良い写真を撮ろうとして被検者の腹部に手を当てたまま放射することもやった。夕方になるとひ脛がピリピリするような日もあった。それから30年も経ってみると熱心にX線検査を行った同僚の中にはレントゲン障害が現れ指を切断した方もいる。<br>

　1960年代に同級生の西山正治博士は間接撮影法を考案し、現在はX線を被爆することはなくなった。西山博士は河北文化賞を受賞され、医療には多大の貢献をなされた。残念ながら1993年に故人となられた。

<div class="moji4">2. 人間ドックの普及と健診</div>

　このようにして人間ドックが始まり、医学が進歩し検査法が次々に開発され、そしてなによりも病院には中央検査部ができ、検査はオーダーし伝票を出せば検査成績が届けられるようになった。<br>

　また人間ドックで癌ももつかることから、西山博士の発明したX線装置をバスに積み、病院のない地域でも検査できるようになった。このようにして胃癌の集団検診が次第に普及した。また血液も調べて血糖、血清脂質、そして血圧などの測定も行う健康診断も行われるようになった。<br>

　検診と健診、癌検診とか、一般健診といった言葉が使われている。癌、高血圧、糖尿病などの病気を絞って検査するのを検診、より多くの異常の有無を検査するのを健診（健康診断）と区別して用いるが、癌健診といっても誤りというわけではない。

<div class="moji4">3. 糖尿病の検診<br>　 ―飽食試験では100万人いるという結果だったが実際は</div>

　樺太連理草が発端でメゾキサンという経口糖尿病治療薬が創られ市販されたことは<A HREF="http://www.dm-net.co.jp/gotoh/2003/06/post_5.html" target="_blank">No.6</A>に記した。それを創った東京大学薬理学教室の小林芳人教授が中心となり1957年2月頃に糖尿病学会を設立しようという会議が始まったが、そこに戦勝国でつくった国連に1949年に設置されたWHO（世界保健機構）から、日本の糖尿病の頻度についての問合せがあった。<br>

　それでメゾ蓚酸塩の研究会を中心に日本の糖尿病の頻度を調査することになった。いままでこのような調査を行った経験もなく、研究会の方々は苦心されたようである（<A HREF="http://www.dm-net.co.jp/gotoh/2003/07/whogtt.html" target="_blank">No.7</A>参照）。<br>

　著者も検診に参加し、仙台の工場の40歳以上の方々にお願いし実施した。研究班の方式は朝に米飯300g（茶碗2杯以上）をとり、2時間後に耳朶血を採り血糖をHagedorn-Jensen法で測定し、尿糖も検査し、血糖140mg/dL以上の方々には二次検査を行った。やはり米飯300g以上に菓子をとらせるもので飽食試験と呼んだ。当時は米飯中心の食事であったので､米飯を毎食2杯ずつ食べるのは普通であった。蛋白質も米飯の蛋白質を主要なものとしていた時代であった。この飽食試験では食後2時間および3時間の血糖を測定し、両方とも140mg/dL以上ならば糖尿病、いづれか1つが140mg/dL以上なら疑糖尿病､両方とも140mg/dL未満なら非糖尿病と判定するものであった。<br>

　1957-58年の全国集計では1万2,798名中糖尿病342名（2.67％）、疑糖尿病576名（4.47％）、1962年の3,273名では糖尿病248名（7.58％）、疑糖尿病230名（7.02％）であった。1957-58年の結果をもとに、1955年の全人口8927万4900人中40歳以上は2370万人であることから､40歳以上の糖尿病人口は約100万人と推定され、その数字が小林芳人教授により第15回日本医学会総会（1959年）、第16回（1964年）総会で発表された。<br>

　当時は糖尿病が100万人もいると驚いたものであったが、その後糖尿病の診断基準がめまぐるしく変わった。現在はブドウ糖75gを飲んで2時間後の静脈血グルコース値200mg/dL以上の場合に糖尿病と判定される。そこでこの基準に直してみることにした。<br>

　1泊人間ドック受検者3,845名のうち2時間値140mg/dL以上の方々は1,114名で、そのうち200mg/dL以上の方は290例（26.0％）であった。したがって100万人という数字は26万人になってしまう。また血糖の測定法がHagedorn-Jensen法と現在の酵素法とでは、前者が約20mg/dL高くでる。したがって当時140mg/dLといっていたのは現在の測定法では120mg/dLということになる。そこで一泊人間ドック受検で75gGTT120mg/dL以上だった方々1,978名についてみると、糖尿病（200mg/dL以上）の方は290名（14.7％）であった。<br>

　したがって100万人という数字は現在の基準に直すと14万人ということになる（健康医学 10巻3号、226頁、1996年 参照）。

<div class="moji4">4. 社保病院の全国糖尿病調査</div>

　健康保険が1927年より発足、少しずつ普及し、日支事変より太平洋戦争が始まり、健康保険事業の影も薄れかけた。そこで社会保険協会（1937年設立）では、44年より全国主要都市に社保病院設置を始めた。戦後の混乱と闇市経済から脱した頃には社保病院も40以上になった。<br>
　1985年社保中央病院の日野佳弘院長らは全国の社保病院に呼びかけ34施設で糖尿病検診を行った。対象としたのは政管検診で二次テスト（50gGTT）が必要とされた方2,708名、一泊人間ドックを受けられた1,623名の方々である。<br>
　政府管掌保険者約14万名のブドウ糖負荷試験（50gGTT）の成績と既知糖尿病の例数などが<b>表1</b>に示されている。14万人のうち新たに糖尿病とわかったのは299例（男性0.25％、女性0.11％）の低率であった。既知糖尿病は男性2.16％、女性0.93％と低率であった。<br>
<br>
<div align="center"><table border="0" cellpadding="0"><tr><td>
<div align="left" class="moji3">
<b>表1　政管健診総受診者中の糖尿病などの頻度</b>
</div>
<table border="0" cellpadding="3" cellspacing="3" class="moji3">
<tr><td rowspan="2" valign="center" bgcolor="99ffff">年齢</td><td colspan="5" align="center" bgcolor="99ffff">男性（100,097名）</td><td colspan="5" align="center" bgcolor="99ffff">女性（39,988名）</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="99ffff">総数</td><td valign="top" bgcolor="99ffff">既知<br>糖尿病</td><td valign="top" bgcolor="99ffff">新規<br>糖尿病</td><td valign="top" bgcolor="99ffff">境界型</td><td valign="top" bgcolor="99ffff">腎性<br>糖尿</td><td valign="top" bgcolor="99ffff">総数</td><td valign="top" bgcolor="99ffff">既知<br>糖尿病</td><td valign="top" bgcolor="99ffff">新規<br>糖尿病</td><td valign="top" bgcolor="99ffff">境界型</td><td valign="top" bgcolor="99ffff">腎性<br>糖尿</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff"><30</td><td align="right">4,229</td><td align="right">17</td><td align="right">2</td><td align="right">28</td><td align="right">1</td><td align="right">1,832</td><td align="right">1</td><td align="right">0</td><td align="right">4</td><td align="right">2</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff">30代</td><td align="right">17,506</td><td align="right">180</td><td align="right">25</td><td align="right">271</td><td align="right">9</td><td align="right">5,090</td><td align="right">15</td><td align="right">2</td><td align="right">23</td><td align="right">3</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff">40代</td><td align="right">40,830</td><td align="right">838</td><td align="right">102</td><td align="right">1,085</td><td align="right">35</td><td align="right">18,874</td><td align="right">148</td><td align="right">19</td><td align="right">204</td><td align="right">5</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff">50代</td><td align="right">27,776</td><td align="right">839</td><td align="right">93</td><td align="right">984</td><td align="right">32</td><td align="right">12,217</td><td align="right">155</td><td align="right">20</td><td align="right">209</td><td align="right">6</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff">60代</td><td align="right">9,042</td><td align="right">266</td><td align="right">29</td><td align="right">314</td><td align="right">10</td><td align="right">1,864</td><td align="right">50</td><td align="right">5</td><td align="right">50</td><td align="right">1</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff">70代</td><td align="right">701</td><td align="right">28</td><td align="right">2</td><td align="right">23</td><td align="right">1</td><td align="right">111</td><td align="right">2</td><td align="right">0</td><td align="right">4</td><td align="right">0</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff">80代</td><td align="right">13</td><td align="right">0</td><td align="right">0</td><td align="right">1</td><td align="right">0</td><td align="right">0</td><td align="right">0</td><td align="right">0</td><td align="right">0</td><td align="right">0</td></tr>
<tr><td valign="top" align="center" rowspan="2" bgcolor="ddffff">計<br>（％）</td><td align="right">100,097<br>100</td><td align="right">2,168<br>2.16</td><td align="right">253<br>0.25</td><td align="right">2,706<br>2.70</td><td align="right">88<br>0.08</td><td align="right">39,988<br>100</td><td align="right">371<br>0.93</td><td align="right">46<br>0.11</td><td align="right">494<br>1.23</td><td align="right">1<br>0</td></tr>
</table>
<div align="left" class="moji3">
* 年齢など記載のない例は除外した、GTT判定基準は学会基準による。<br>
日野佳弘ほか：糖尿病健診の効率化に関する研究（1985年）全国社会保険連合会より引用
</div>
</td></tr>
</table></div>
<br>
　次に一泊人間ドックの成績をみると<b>表2</b>のようになる。第1日目の午前中は胃X線検査を行い、その他の一般検査を行い、第2回目にブドウ糖負荷試験が行われる。その結果は<b>表2</b>のようにまとめられている。糖尿病型のものは男性5.8％、女性2.4％、境界型は男性50.3％、女性56.6％となっている。現在から20年前の成績であり、その頻度は低い。これはその当時の糖尿病を示す貴重なものと思い、ここに引用させていただいた。<br>

　当時日野先生はわざわざ仙台までおいでになり、筆者に意見を求められたのを記憶している。なお、日野先生らが引用されているGTT判定基準は<b>表3</b>のようであった。<br>
<br>
<div align="center"><table border="0" cellpadding="0"><tr><td>
<div align="left" class="moji3">
<b>表2　社保病院一泊人間ドックの50gGTT成績（1985年）</b><br>
</div>
<table border="0" cellpadding="6" cellspacing="3" class="moji3">
<tr><td rowspan="2" valign="center" bgcolor="99ffff">年齢</td><td colspan="3" align="center" bgcolor="99ffff">男性（1,296名）</td><td colspan="3" align="center" bgcolor="99ffff">女性（293名）</td><td colspan="3" align="center" bgcolor="99ffff">合計（1,589名）</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="99ffff">糖尿病</td><td align="center" bgcolor="99ffff">境界型</td><td align="center" bgcolor="99ffff">正常</td><td align="center" bgcolor="99ffff">糖尿病</td><td align="center" bgcolor="99ffff">境界型</td><td align="center" bgcolor="99ffff">正常</td><td align="center" bgcolor="99ffff">糖尿病</td><td align="center" bgcolor="99ffff">境界型</td><td align="center" bgcolor="99ffff">正常</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff">20代</td><td align="right">0</td><td align="right">3</td><td align="right">5</td><td align="right">0</td><td align="right">0</td><td align="right">2</td><td align="right">0</td><td align="right">3</td><td align="right">7</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff">30代</td><td align="right">6</td><td align="right">72</td><td align="right">91</td><td align="right">0</td><td align="right">12</td><td align="right">16</td><td align="right">6</td><td align="right">84</td><td align="right">107</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff">40代</td><td align="right">30</td><td align="right">245</td><td align="right">226</td><td align="right">0</td><td align="right">46</td><td align="right">40</td><td align="right">30</td><td align="right">291</td><td align="right">266</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff">50代</td><td align="right">28</td><td align="right">242</td><td align="right">167</td><td align="right">6</td><td align="right">77</td><td align="right">52</td><td align="right">34</td><td align="right">319</td><td align="right">219</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff">60代</td><td align="right">12</td><td align="right">80</td><td align="right">74</td><td align="right">0</td><td align="right">29</td><td align="right">8</td><td align="right">12</td><td align="right">109</td><td align="right">82</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff">70代</td><td align="right">0</td><td align="right">10</td><td align="right">5</td><td align="right">1</td><td align="right">2</td><td align="right">2</td><td align="right">1</td><td align="right">12</td><td align="right">7</td></tr>
<tr><td valign="top" align="center" bgcolor="ddffff">計<br>（％）</td><td align="right">76<br>（5.8）</td><td align="right">652<br>（50.3）</td><td align="right">568<br>（43.8）</td><td align="right">7<br>（2.4）</td><td align="right">166<br>（56.6）</td><td align="right">120<br>（40.9）</td><td align="right">83<br>（5.2）</td><td align="right">818<br>（51.4）</td><td align="right">688<br>（43.3）</td></tr>
</table>
<div align="left" class="moji3">
* 既知糖尿病は含まれていない。年齢、性別の記載のない例は除外した。<br>
日野佳弘ほか：糖尿病健診の効率化に関する研究（1985年）全国社会保険連合会より引用
</div>
</td></tr>
</table></div>
<br>

<div align="center"><table border="0" cellpadding="0"><tr><td>
<div align="left" class="moji3">
<b>表3　GTTと判定基準<br>　　　グルコース濃度（静脈血漿あるいは血清）</b><br>
</div>
<table border="0" cellpadding="6" cellspacing="3" class="moji3">
<tr><td valign="center" bgcolor="99ffff">　</td><td align="center" bgcolor="99ffff">　</td><td align="center" bgcolor="99ffff">グルコース<br>75mg負荷</td><td align="center" bgcolor="99ffff">グルコース<br>50mg負荷</td><td align="center" bgcolor="99ffff">グルコース<br>100mg負荷</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff">糖尿病型</td><td valign="top" align="center" bgcolor="eeeeee">空腹時<br>または（および）<br>2時間値</td><td valign="top" align="center" bgcolor="eeeeee">140mg/dL≦<br>200mg/dL≦</td><td valign="top" align="center" bgcolor="eeeeee">140mg/dL≦<br>180mg/dL≦</td><td valign="top" align="center" bgcolor="eeeeee">140mg/dL≦<br>240mg/dL≦</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff">正常型</td><td valign="top" align="center" bgcolor="eeeeee">空腹時<br>および<br>1時間値<br>および<br>2時間値</td><td valign="top" align="center" bgcolor="eeeeee">＜110mg/dL<br>＜160mg/dL<br>＜120mg/dL</td><td valign="top" align="center" bgcolor="eeeeee">＜110mg/dL<br>＜160mg/dL<br>＜110mg/dL</td><td valign="top" align="center" bgcolor="eeeeee">＜110mg/dL<br>＜160mg/dL<br>＜130mg/dL</td></tr>
<tr><td valign="top" bgcolor="ddffff">境界型</td><td colspan="4" bgcolor="eeeeee">糖尿病型にも正常型にも属さないもの</td></tr>
</table>
<div align="right" class="moji3">日本糖尿病学会判定基準</div></td></tr>
</table></div>]]></description>
         <link>http://dm-medical.net/14/000353.php</link>
         <guid>http://dm-medical.net/14/000353.php</guid>
         <category>私の糖尿病50年―糖尿病医療の歩み</category>
         <pubDate>Sat, 30 Jun 2007 18:59:57 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>23. 夜間にひどい低血糖になってもわからないんです</title>
         <description><![CDATA[<META HTTP-EQUIV="refresh" CONTENT="0;URL=http://dm-medical.net/mt32/ichigata/2007/06/23.html">
　夜間に低血糖をおこしたくない、これは患者さんも我々医療従事者も同じ考えです。特に小さいお子さんの場合、夜中に低血糖を起こした、ということをお母さんからお聞きしますと、原因がケアレスミスであるとわかっていても「申し訳ない」という気持ちでいっぱいになります。
]]></description>
         <link>http://dm-medical.net/9/000351.php</link>
         <guid>http://dm-medical.net/9/000351.php</guid>
         <category>いま、1型糖尿病は</category>
         <pubDate>Mon, 18 Jun 2007 16:23:17 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>53. 神経障害治療薬の開発</title>
         <description><![CDATA[<div class="moji4">1. ARIの開発競争</div>

　キネダック（小野薬品）が治療に用いられ、しかも他のARI（アルドース還元酵素阻害薬）のような強い副作用がないことから、次第に広く用いられるようになった。医師の中には神経痛様作用の軽減など速効性効果を期待する者も多く、作用機序の理解をいただくのに時間を必要とした。<br>

　製薬会社では内外を問わずARIの開発に熱心で藤沢薬品K.K.ではZenarestatを開発し、第1相試験を終え第2相試験より治験を依頼された。キネダックの治験では有効性の評価に厳格な客観指標のエンドポイントはなかったが、やはりそれをやらなければ国際的にも認められないだろうという考えになった。振動覚計もnm単位で測定できる機器も作製していただいた。

<div class="moji4">2. 神経興奮伝導速度測定の標準化講習会</div>

　末梢神経興奮伝導度（NCV）は1966年より外来診療に用いていたが（<A HREF="http://dm-medical.net/14/000225.php" target="_blank">No.33</A>参照）、ロンドンで研究を終えた弘前大学第三内科の馬場正之博士、また京都大学神経内科の木村淳教授より有益な助言をいただいた。特に木村教授は米国でNCVの実施講習会をやっておられたとお聞きして、ぜひその方式でやってくださることをお願いし快諾を得た。<br>

　Zenarestatの開発にはぜひ評価にNCVを用いたいという藤沢薬品の要望もあって治験に参加するグループのNCV担当者を一箇所に集めてNCVを実施させ、細部に至るまで木村教授と教室の方にチェックしてご指導いただき、実施法が均一になるようにした。実施したNCVの波形はFAXで京大に送り、評価に耐えうるか否かを判定し、駄目なものは合格するまでやり直した。この講習は1991年に行った。<br>

　32施設の実施者が実施方法が正しいことをチェックを受け、健常者を対象として上肢、下肢について正中神経、脛骨神経、腓骨神経について運動神経伝導速度（MCV）、知覚神経興奮速度（SCV）、F波伝導速度を測定し、その記録波形を京都大学神経内科にFaxで送ってチェックを受け、2週間後に同一健常者、同一測定者が再度測定を行って波形と測定値のチェックを受けた。それまでこのような講習会は開かれたことがなかったので参加者からはたいそう好評であった。<br>

　第1回目と2回目との記録をFaxで送ったものと比較し、その相関をみると<b>図1</b>のようにもっとも相関の良いのはF波最小潜時で（<b>図の下</b>）、ついでF波伝導速度（<b>図の中央</b>）で運動神経伝導速度（<b>図の上</b>）は最も相関が良くなかった。通常の伝導速度に比べてF波伝導速度の方が相関が良いのは、測定する神経の距離が前者に比べてF波では長いことによるものである。そしてF波最小潜時が最も良いのは、その測定に最もアーテファクトが入りにくいことによると説明された。

<div align="center"><table border="0" cellpadding="0"><tr><td>
<table border="0" cellpadding="8" cellspacing="0" class="moji3">
<tr><td align="left" width="583"><b>図1　神経伝導速度を同じ人が健康な人を1～4週間間隔で2回測定したときの再現性の比較</b>
<div align="center">△印は男性○印は女性。Rは相関係数。</div>
<div align="center"><IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/gotoh/53/zu01-2.gif" border="0" vspace="8"></div>
<div align="right">脳波と筋電図 22(4)、384-393、1994より</div>
</td></tr></table>
</td></tr></table></div>

　第3相試験に進み参加施設は65施設に拡大し、同様に講習を行い、そして糖尿病をもつ人についても同意を得て1～4週間をおいて同じ人が同じ方法で2度目の測定を行った。その第1回と第2回目の検査値の測定間変動範囲（RIV）は

<div align="center"><IMG SRC="http://www.dm-net.co.jp/gotoh/53/zu02.gif" border="0" vspace="8"></div>

として求めた。また異なるパラメーター間の信頼性比較の指標として級内相関係数（ICC）を用いた。測定誤差が全くない場合はICCは1で、誤差が大きくなるとICCは0に近くなり信頼性が低くなることを示す。<b>表1</b>の(2)には健常者と糖尿病をもつ人に分けてICCを示した。この値が1に近いほど再現性が良いことを示し1より遠ざかるほど再現性が悪いことを示す。このようにして表1をみると(1)の相関係数では最も良いのが正中神経のF波最小潜時（r=0.908）ついで脛骨神経のF波最小潜時（0.899）であり、次にはF波伝導速度で正中神経（0.849）、脛骨神経（0.846）である。<br>

　また(2)のICCをみてもF波最小潜時が良く、次はF波伝導速度という傾向は変わらない。これらのことからARIの治験のエンドポイントはF波最小潜時で行うことになった。

<div align="center">
<table border="0" cellpadding="8"><tr><td align="left" class="moji3">
<b>表1　神経伝導速度等の測定値の再現性の検討</b>
<table border="0" cellpadding="4" cellspacing="2"><tr><td valign="center" align="center" rowspan="2" bgcolor="99ffff">
神経と測定
</td><td valign="center" rowspan="2" bgcolor="99ffff">
<table border="0"><tr><td valign="top">(1)</td><td>1回目と2回目の<br>測定値の相関係数<br>（分析例数）</td></tr></table>
</td><td valign="center" colspan="2" bgcolor="99ffff">
<table border="0"><tr><td valign="top">(2)</td><td>1回目と2回目の検査値の<br>級内相関係数（ICC）</td></tr></table>
</td></tr><tr><td valign="center" bgcolor="99ffff">
健常者（人数）
</td><td valign="center" bgcolor="99ffff">
糖尿病のある人（人数）
</td></tr><tr><td valign="bottom" bgcolor="99ffff">
正中神経（運動）<br>
<dd>複合筋活動電位（CMPA）の振幅（mV）
</td><td valign="bottom" bgcolor="ddffff" align="center">
0.756（101）
</td><td valign="bottom" bgcolor="ddffff" align="center">
0.777（101）
</td><td valign="bottom" bgcolor="ddffff" align="center">
-
</td></tr><tr><td valign="bottom" bgcolor="99ffff">
<dd>末端潜時（TL）（msec）
</td><td valign="bottom" bgcolor="ddffff" align="center">
0.818（101）
</td><td valign="bottom" bgcolor="ddffff" align="center">
0.826（101）
</td><td valign="bottom" bgcolor="ddffff" align="center">
0.945（148）
</td></tr><tr><td valign="bottom" bgcolor="99ffff">
<dd>F波最小潜時（FWL）（msec）
</td><td valign="bottom" bgcolor="ddffff" align="center">
0.908（90）
</td><td valign="bottom" bgcolor="ddffff" align="center">
0.939（90）
</td><td valign="bottom" bgcolor="ddffff" align="center">
0.927（147）
</td></tr><tr><td valign="bottom" bgcolor="99ffff">
<dd>運動神経伝導速度（MCV）（m/秒）
</td><td valign="bottom" bgcolor="ddffff" align="center">
0.496（101）
</td><td valign="bottom" bgcolor="ddffff" align="center">
0.592（101）
</td><td